2011年02月21日

ウォール・ストリート 

【ネタバレ有り】




あの懐かしい「ウォール街」の続編。

個人的には、ゲッコーの復活だけを期待していたのですが・・・。アレレ?!
確かに最後に復活するのですが、第一作のような華々しい欲望剥き出しのシーンが全然無い。

刑務所から出所した後、講演会で話す部分などはかろうじて、かつての面影を偲ばせ、期待したりしたんですが・・・。

ここ数年、自信を失って、家族愛とか内向きな小さな幸せばかりに重点を置くアメリカ映画の姿勢には正直飽きました。

アメリカがかつて有していた不遜なまでの自信と徹底した上昇志向のカケラも無い。若くて野心家だったバドは、肥太った豚になり、ゲッコーが欲望を否定するようなことを言ってちゃ、おしまいでしょ。

二代目バドがグリーン・エネルギーとか言っちゃうのは、中国に国債を買ってもらっている今のアメリカの姿と重なります。エコからもっとも遠い国、アメリカと中国だと思っていたのにぃ・・・。

そういやあ~前作ではスシ・マシーンとか出てたけど、今回は日本なんてどっこにも出てこないね。まさにJapan passing. 投資資金の出し手はあくまでも中国だしねぇ~。

"Greed is good”

浪人時代にあれ見て、学生の就活時にソロモン・ブラザーズやJPモルガンを周った当時が懐かしい。日銀二回目で落とされて、外資は転職してからと残し、証券と銀行回っていたっけ?
結局、都銀と証券の内定蹴って、電機メーカーに行ったけど合わずに大学院でファイナンス。

シンクタンク落ちて、ITベンチャーさすらって、今はようやく銀行だけど・・・・先週、スチール棚組み立てたな? う~む、どんな金融のお仕事だ(苦笑)。

映画でもリベンジを期待していたのですが、残念ながら、前作の震えるほどスピーディーな展開の速さや、人間の欲望を的確に捉え、その肥大化をえぐるようにして描く心理描写はありません。

淡々とした、サザエさんのようなアットホームな世界です。
父と娘の親子喧嘩に、マスオさんが加わるくらいのもんです。まあ、スイス銀行のお金とか、ちょっとしたスパイスはあるものの、娘さんも情緒不安定で非合理的な行動が多く、理解に苦しみます。最後の最後で、許すなよ。受け入れるんじゃないって。

まあ、ちょっと目頭が熱くなったりするけど、金融の話である必然性ないじゃん!
NHKスペシャルの「マネー」とかの方がよっぽど面白いです。

破産するぐらい、金突っ込みましょうよ。
将来の子供達に借金負わせて、目先の子供手当てやら農業補償で小金ばらまく国なんだし。
負けは自分の人生と引き換えに、負債を払えばいいだけなんだからさ。たいしたことじゃないって。

立ち上げた会社潰した私ですし、去年も株でだいぶ損したしなあ~。確定申告で有価証券売却損の繰り延べしないと。ふう~。今年は通算で黒に戻るかな?

さて、映画で活力を得たいところでしたが、その夢も泡沫と消えました。あ~あ。
映画は駄目だったので地道に自分の人生で頑張りますか。さて、まずは今更ながらにお勉強と、目の前の仕事を片付けねばっと。

そうそう、エンドロール中。
私は英語たいしてできませんので気付きませんでしたが、”In god,we trust”とあったのが途中で”In greed,we trust”になっていたって!

そう、前作で有名になった台詞 "Greed is good”を踏まえたもの。
こういう点に気付けない自分が悲しいです(涙)。一緒に見てたツレに指摘されるまで分かりませんでした(トホホ)。
ラベル:映画
posted by alice-room at 22:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 【映画・DVD】 | 更新情報をチェックする
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