~法務省 壮大なロマン・赤レンガ棟を歩く(休日一般公開)
-メッセージギャラリー開設1周年記念フェスティバル- ~
法務史料展示室は,明治の雰囲気を今に伝える法務省赤レンガ棟の中の復原室(旧司法大臣官舎大食堂)とそれに続くレンガ壁の残る部屋などからなり,これまで「司法の近代化」と「建築の近代化」に関する史料を主に展示してきましたが,昨年5月,法務省の広報・啓発に関する資料の展示に加え,「法務史料展示室・メッセージギャラリー」としてリニューアルオープンしました。
今般,メッセージギャラリー開設1周年記念行事として,法務史料展示室・メッセージギャラリー等を土曜日に特別開館し,建築史家による赤レンガ棟についての講演,大学教授等による法務史料の説明及び赤レンガ棟ツアーを行います。
また,人権啓発アニメ,裁判員制度の広報ビデオの上映も行います。

正直言ってずいぶん昔に来て以来、見たことがないので漠然とした記憶しかない。そう、あれは大学生の時に司法試験の一次試験に合格して合格証書をもらいに来た時以来だ。

最近の仕組みは知らないが、大学の3年以上になれば免除になる試験。普通の人はまず受けない。司法試験はこの一次にパスすれば、学歴は問わず誰にでも門戸を開く仕組みだった。
ひねくれもの私がこの試験を学部の1年の時に受けて通り、まだ悪徳弁護士を目指していた頃(結局、なれなかったし・・・)に、この法務省の中で合格証書をもらいに来たのだ。立派な外観に天井のシャンデリア、赤い絨毯を踏み、国家権力ってやっぱりこういうので威圧せねばと思ったものだ。
そういえば、昔試しに受けた日銀のOB訪問でも思ったが、日銀の旧館も実に立派である。あそこの車寄せなども渋い! 元々が城砦建築をモデルにしているというのが、なかなかそそる造りである。
権力とは、やはり圧倒させるところに醍醐味があるのかもしれない。おとなしく国Ⅰでもやっときゃ良かったかな? どうせ、なっても公務員は続きそうにないが・・・(笑)。

権力で思い出した。最高裁判所も外観はあまりセンスがないが、中はなかなか素敵だ。赤みかげ石だったと思う。わざわざイギリスから運んできたとか言っていたような・・・。
ここで働いている方が案内してくれたこともあり、いろんな物を見せてもらって非常に楽しかったのだが、ここの無駄に広い空間こそがまさに権力そのものなのだと感心した覚えがある。ある種の威圧感ととも高貴な職務への自負心さえも感じさせる建築物には、強い憧れを禁じ得ない。
もっとも都庁の安っぽい建物には、権力としての威圧感も高貴な職務への誇りのカケラも感じられないが・・・(私の偏見だが)。

話は法務省に戻るが、ここの照明って国立博物館のものとなんか似ていないか? なんか見た覚えがあるような気がするんだけど・・・。

模様に意味とかあるのかなあ~?

こういった彫刻などがさりげなくあるのが実にイイ。もっと&もっと過剰なまでの彫刻が好き♪

こういった天井としっくいの装飾は明治建築に特徴的なものなのかもしれない。
5月に札幌の豊平館でも天井はこんな感じのしっくいだったし。山形かどこかの旧県庁舎とかの天井も職人技のさえが見られたことを思い出した。

あまりに綺麗に整い過ぎていて、なんかおもちゃのおうちって感じがする。実にきちって作られていて、国家としての根幹を支える法務省を体現している。なんせ法務省の住所ってご存知?
千代田区霞が関1-1-1
まさにここから始まるわけです。法によって立ち、国を治める法治国家がまさに形作られた明治ですからね!(ちなみに「法治主義」と「法の支配」は違います。私が受けた司法試験の一次の問題がその違いを述べよ。っていうのだったから、よく覚えています(笑顔))
余談だが、ガリバー野村の軍艦ビルのかつての住所が確か「中央区日本橋1-1-1」。今は区画が変わったか何かで1-9-1みたいだけど。
それなりの組織はそれなりの住所にあるというのも普遍の法則ですね。

こういうのもなかなか捨て難い魅力だったりする。

敷地内に入って裏側から撮ると、こういうふうになる。

シャーペン、マグネットのクリップ、KEN人形。今回のイベントの一番の目的は裁判員制度の一般国民への認知度アップ。これに尽きるでしょう。

なんかさ~この形といい、色といい、スペインのイスラム建築をイメージしちゃうんだよね。この感じが実に、似ていたりする。私だけかな?こんなこと感じるのは。

たまにはこういうとこ散策するのもいいかも? 無料の赤レンガツアーもやっていましたよ。
もっとも私は、みんなと一緒に行動して話を聞くというあのスタイルが大の苦手なんで今回もスルー。一人で(連れがいたが)勝手に回って好きなものを好きなだけ自分のペースで見たほうが楽しいもん。
関連サイト
Let's enjoy TOKYO
法務省ホームページ