
やっぱりそうですよね。あの断片的な英語から訳すとこんなもんですよね。私が訳そうとしてうまく訳せなかったのも私の能力が不足していた以上に、素材に問題があったようです。
高い金取る本なんだから、その辺りはきっちりとフォローが効いていて意味ある文章になっているかと思いましたが、単なる英語の日本語訳以上のものではないなあ~(ガッカリ)。
実際の原典を訳しているページなんて数十頁だし、そこにある訳注を除くとさらに半分以下。全体の8割(9割?)ぐらいは、その原典に対してのコメントなんですが、解説というのにはちょっとお粗末なレベル。正直目新しいものはないし、その8割の部分に価値を見出せない。
原典だけ訳して100円で売って欲しいね。福音書なら、聖書のように無料で配ってくれてもいいけど。
やっぱりどうにもこの本もお薦めできません。英語の辞書引きながらでも自分で読んだ方がいいかも??? 下で無料であるんだから。
【目次】nationalgeographic, Gospel of Judas英語版ユダの福音書
原典 ユダの福音書
チャコス写本と『ユダの福音書』
よみがえった異端の書
リヨンのエイレナイオスと『ユダの福音書』
『ユダの福音書』とグノーシス主義
ユダの福音書について、きちんと知りたいなら、もっと調査や研究が進むまで待つしかなさそうです。私も首を長くして改めて待とうという気持ちになりました。しかし解説ぐらいもっと面白いものにできなかったのかな、本当に心底残念(涙)。
原典 ユダの福音書(amazonリンク)
関連ブログ
ユダの福音書(試訳)
NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2006年 05月号&「ユダの福音書を追え」
ユダの福音書の内容は、確実にじらされることを約束する
『ユダの福音書』4月末に公刊
イスカリオテのユダ、名誉回復進む!
ちなみに昨日、新宿東口の紀伊国屋に行ったのですが、ダ・ヴィンチ・コード関連の書籍がこれでもかってくらい並べられていてびっくり。
このユダの福音を手始めに、真面目な美術関連の専門書籍まで当に玉石混交状態で、書籍間のレベルの差異にちょっと愕然。「レンヌ・ル・シャトーの秘密」の本の横に、イコノロジーの研究書とか置かれてもねぇ・・・(笑
内容が良かったら買おうと思っていましたが、一読すれば十分だったので買うのは私も止めました。
ダ・ヴィンチ・コード関連コーナー。確かに凄いですよね。西武のリブロでは、イエスのミステリーやイエスの血脈などなど。もうメチャクチャでしたよ~(笑)。
もっとも私の読んでる本の方が、濫読以外の何物でもないですが・・・(苦笑)。