2006年06月14日

サン・シュルピス教会(フランス)

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サン・シュルピス教会(フランス)
【Asahi.comより以下転載】
 パリ、セーヌ川左岸、サンジェルマン・デ・プレにも近い。威厳も歴史もあるのに、あまり人影をみなかった「サン・シュルピス教会」がひっきりなしに観光客の訪れる場に様変わりしている。少なくともこの1、2年のこと。入り口の扉の前に、物ごいの姿を認めたとき、ベストセラーの影響力に感心した。

 『ダ・ヴィンチ・コード』症候群である。米国の作家ダン・ブラウン氏の歴史ミステリーの刊行は03年。映画化が伝えられた時にはもう、いかにも知的好奇心の強そうな中高年のカップルが小説に描かれた神秘的なしつらえの数々を確かめようと、続々とやって来た。

 古典様式の柱が2段重ねになった正面の外壁を見上げながら聖堂内に入る。奥行きが100メートル、高さが30メートルを超える規模に圧倒される。そのなか、観光客の男性があごに手を添えながら、足元で鈍く輝くラインに目を走らす。

 視線の先にあるのは、床に埋め込まれた金属の線。祭壇の下を横切って壁際に達し、そこに立つエジプト風オベリスクを登って頂点まで到達する。これは南北に走る子午線であり、夏至や冬至などの季節の節目と日々の時刻の目安を知る役割を担ってきた。

 男が連れの女を呼び、オベリスクの前で肩寄せ合い、居合わせた誰かにデジタルカメラのシャッターを押してもらうとストロボが光る。ベストセラーがもたらした最新の定番撮影スポットをおさえた、通好みのパリ記念写真の完成だ。

 ミレニアム(新千年紀)を機に、にぎやかに語られ始めたキリスト教の秘密をおりこみ、物語は真贋(しんがん)の境を縫いながら進む。サン・シュルピスは、作者のブラウンが謎解きの仕掛けとした子午線が具体的に確かめられるうえに、教会ゆえの訪問のしやすさも手伝い、一躍、世界からの観光スポットとなった。

 何度かの建て替えと改装を重ねたサン・シュルピスの聖堂内は、天井の構造もいかめしく、力感あふれる彫刻や壁画は日本からの旅行者の目には恐ろしげに映って、歴史の蓄積への畏敬(いけい)の念を抱かせる。

 そこにオベリスクと子午線が配される奇怪さはパリでも屈指だし、そのサン・シュルピスに目をつけたブラウン氏のベストセラー作家としての資質はさすが。でも映画はここも含め、ヨーロッパの空間の奥行きを表現しきれていない。だから現地へというひとが、もっと増えるかも知れない。

◆17世紀から建設、変遷重ね◆

 サン・シュルピス教会が、現在の姿の原形となる工事を始めたのは1646年。その後の百数十年にわたる建設期間中にも、大きな変遷を経てきた。このため左右の塔の仕立てが異なるなど、不思議な部分も少なくない。

 ダ・ヴィンチ・コードがローズラインと呼ぶ聖堂の床を走る子午線は、南北の方位を示す。小説、映画ではそこの床をこわして、隠されていた石板を探しあてる設定になっているが、サン・シュルピスは、一連の記述を否定している。
まあ、念のため、わざわざ物好きに実際に行った私が言うのもなんですが、通好みではなくて軽薄でミーハーな観光客が喜ぶスポット以上の何物でもない。そこんとこは、明らかな間違い! 

そしてここの教会で有名なのは、ローズラインよりもドラクロワの大作。良識ある人々は、そちらをもっと重視するはず。私は勿論、俗物だったし、ドラクロワがあまり好きじゃなかったから、さっと目を通しただけでしたけどね(笑)。

もっともここの教会は神学関係の学校で名が通っていたんじゃなかったかな? 忘れちゃったけど。まあ、ダ・ヴィンチ・コードの本を持った観光客が時折ウロウロしていますんで、ミーハーな方にはエッフェル塔よりもいいかも・・・本当かな???(笑)

関連ブログ
ダ・ヴィンチ・コードに出てくるサン・シュルピス教会 ~パリ(7月5日)~
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posted by alice-room at 23:08| 埼玉 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | 【ダ・ヴィンチ・コードC】 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めてパリへ行った15年前、リュクサンブール公園そばのホテルに宿泊。翌朝、近辺を散歩していたら大きな教会が… それがサン・シュルピスでした。扉に張り紙があって今夜パイプオルガンのコンサートがあるとの事。コンサート自体は無料でしたが老婦人がお布施を集めに来たので何フランか差し出しました。パンフレットによるとこの教会のオルガンはフランス最大規模だそうです。サン・シュルピスと聞くと私はいつもあのただっぴろい空間とメシアンの響きを思い起こします。
Posted by 犬耳 at 2007年07月07日 16:12
犬耳さん、こんにちは。たまたま、パイプオルガンのコンサートが聴けたなんて幸運ですね。私が行った時には、平日の昼間だったせいか、人影もまばらで静かでガランとしていました。もっともそれはそれで味わいがありました。2年前だったかな? 私が行った時は、外側に足場が組まれて何か修復をしているようでした。

そして教会前の広場でたくさんの古書を売っていたのが大変印象的に記憶に残っています。いわゆるブッキニスト達の為のものみたいです。雑多な本や雑誌があってフランス語が分かったら、買ったのでしょうが、残念ながら見ても内容が分からず、断念したのがいささか心残りでした。

今はダ・ヴィンチ・コードのブームも醒めて静かな教会に戻っていそうですね。コメント有り難うございました。
Posted by alice-room at 2007年07月08日 15:42
サン・シュルピスのオルガンが話題に上がっていたので、つい便乗してしまいました。

ここの楽器は19世紀のいわゆる「ロマンティック・オルガン」の代表格のような銘器で、カヴァイエ-コルという有名なオルガン製作者の作品です。

ここのオルガニストだったヴィドールは、シュヴァイツァー博士の師匠でもあり、のちに共同で名著『バッハ』をものしています。

http://www.orgel.com/vlm/f2-j.html
Posted by Curragh at 2007年07月08日 16:28
Curraghさん、こんばんは。教えて頂いたサイトの写真見て改めてはっきりと思い出しました!
そうそう、あのオルガンがありました。どうも有り難うございます。
そしてあのオルガンは、伊達ではなくて本当に立派なものだったんですね。うわあ~、是非聞いておくべきだったかも・・・。

パリはまだまだ行く機会があるでしょうし、今度行く時には、オルガンにも注意してみたいと思います♪ いやあ~、知らないことばかりでした(笑顔)。
Posted by alice-room at 2007年07月09日 21:14
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