実はアニメの方もほとんど見たことがないのですが、神林さんという名前とlapsiさんのブログで見たなあ~という安易な理由で読みました。だって、図書館でタイトルが目に付いたんだもん!
さて、読んでみるとなんだかんだ言っても神林氏の独自の世界観は健在です。ただ、世界観設定のポイントになっているエジプト神話自体がいささか拒否反応に近いものがあるのでそれだけがネックになったかもしれません。それ以外に関しては、もうバリバリSFしています。
よくもまあ、言葉という移ろい易いツールを使ってここまで現実感のある仮想世界を構築できるなあ~と感嘆するのは毎度の通り。まさに「言葉使い師」の何者でもない!!
時間と言葉によるこの世界認識の鋭さに相変わらず読者は翻弄されるのですが、分からないなりに感じられてしまう辺りがスゴイ。でも、読んでいて思ったのはこのハードSFがアニメでどうやって表現できるの? 失礼な言い方ながら、アニメ好きの方でSFはそれほどでもっていう人に理解できる(というか共感できる)のかなあ~と勝手に心配になりました。
もっともあとがきを読む限りでは、舞台設定自体はアニメと小説は共通項を持つものの、だいぶ違っていてそれぞれの世界を楽しむという感じみたいです。納得!! 本書に忠実なアニメも観てみたいが、本書とは異なるラーゼフォンというアニメにも関心が湧きました。今度レンタルしようかな? う~ん、借りに行くのが面倒なんだけど・・・。
それはおいとて。神林氏のファンなら、普通に楽しめる作品だと思います。但し、あまりに期待し過ぎては辛いかも?
ラーゼフォン―時間調律師(amazonリンク)
関連ブログ
「機械たちの時間」神林 長平 早川書房
「プリズム」神林長平 早川書房
TBありがとうございました。
「ラーゼフォン」は、面白い作品で、TV版と劇場版でもパラレルワールドと言って良いほど違った作品になっています。まさに劇場版のサブタイトルである「多元変奏曲」といった感じです。
神林版も全く別物と言っていいような作品で、なかなか楽しめました。でも「雪風」などと比べると見劣りするのは確かですね。
アニメ版も面白いので、機会がありましたら、是非御覧になってください。
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