そしてちょっと前にイグナチウス・ロヨラに関する本を読んで結構良かったのでイエズス会つながりでザビエルって感じですね。前置きはこのぐらいにして本書の内容ですが、基本はパリ大学に行った後から中国での宣教を願いつつ亡くなるまでの軌跡が描かれています。
う~ん、悪くはないんだけど、描き方がいまいちなのだろうか?これだけすごいことをした聖人のお話なのでもっと感動してもいいぐらいなのだが、読んでいても心から感動するまでには至らなかった!残念!
但し、ザビエルって変な頭の人で日本をいきなり聖母マリアに捧げちゃった人としか印象なかったんですが、実はとんでもない苦労人でひたすらに自分の信ずるところに従い、全身全霊を込めて生きた熱い人だったのが分かります。
どこにいってもまずその土地の人々の価値観を尊重しながら自らの信じる神を説き、その素晴らしさを自らの行動をもって示していくその姿は、まさにいつの時代にもどこの世界においても求められるリーダーの資質がうかがえます。
情報を収集し、それに基づいて戦略を立て、不屈の意思でそれを達成していくところなんて『指導者』そのものであり、同時にそれらを含めて組織の維持、発展を図りつつ、適材適所で人を配置し、育成していくところなんてジャック・ウェルチ(GEの元CEO)を彷彿とさせます。
邪道かもしれませんが、宗教の本として読むより、そういった見方をしても興味深いです。徳川家康や織田信長だけではありませんよ、経営者の範とすべき人物は・・・(笑顔)。
でも、人生ってほんと思い通りにいかないもんですね。私だけじゃないんだなあ~って思いました(笑)。
ザビエル(amazonリンク)
関連ブログ
「イグナチオとイエズス会」フランシス トムソン 講談社
社会の教科書で見るてっぺんはげの肖像画。
多分日本で一番有名な宣教師なのでは?
今年は生誕500年なんですねえ。
このところ急に見かけるこの名前なのですが、
発端は3週間ほど前に行った、私が住んでる町の
郊外にある教会。
内装の特殊さで有名らしいです。
そこでいたんですね、ザビエルが。
この町の守護聖人の一人だということで。
無知な私はザビエルは日本限定の有名人だとばかり思ってました。それがなんとまあ、イエズス会の創設メンバーで、インドなどでは聖パウロをしのぐキリスト教人口獲得の立役者だそうではないですか。
町にあるイエズス会の教会に日本人(?東洋人)に洗礼するザビエル、という絵があるとかいうことなので、今度確かめに行ってこようと思います。
ちっとも聞きませんが、カトリック教会ではやってるのかな?確か日本全土を聖母マリアに捧げたのは、ザビエスでしたし・・・。
イエズス会の創始者イグナチウス・ロヨラは有名ですが、ザビエルも守護聖人になっているんですね。へえ~。日本人に洗礼する絵というのも興味深いですね。面白そう。
もし、行かれましたら、どんな様子だったか教えて下さいね。
こちらは??
さすがに大分とか九州では何かやったみたいです。
教会早速行ってみましたが、それらしいのは
みあたらず。わかりませんでした。
ザビエルは当時の日本人の人間性を非常に高く評価していたようですね。
歴史の時間に彼の生涯や彼の見た日本人像をきちんと紹介してほしいですね。
きっとためになると思います。
http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/feature/xavier500/index.htm
bonejiveさん>おっしゃる通りザビエルが報告書としてバチカンなどに送った書簡には、いろいろな記述があるようですね。是非、一度読んでみたい気もするのですが、正直なかなかそこまで手が回りません。今はゴシック建築関係の本が未読のまま積まれています(涙)。