2011年06月19日

「中世の哲学」今道友信 岩波書店

先日読んだ「反哲学入門」で改めて中世哲学の面白さに心惹かれ、本屋で見つけた本です。

それなりに高くてどうしょうかと思いましたが、自宅近くの図書館でふと見つけて借りてきました。
うん、なかなか面白い(笑顔)。

なんというか―哲学臭さ―はあるものの、私の関心の源である、ゴシック建築を生み出す思想的基礎たる中世哲学、その観点から、本書は読む価値あると思いました。

先日の反哲学入門の『理性』しかりですが、本書に書かれているプラトンの『美学』への認識など超越を経て神への一体化など、「光の形而上学」への理解を深める良い契機になりました。

あと去年フランス行って見まくったサン・ドニ修道院での間違い(ディオニュシウス)の件ですが、その歴史的事実は知ってましたが、経緯は知らなかったので、アベラールの発見と指摘であったことなど勉強になりました。

これ読みながらだと、いつのまにか寝てしまい、よく寝れるし、仕事のことを気にしなくなるのでお薦め♪

ただ、いかにも哲学&哲学してますので、苦手な人は決して手を出さない方が良いかと。抵抗ない人ならば、部分だけ拾い読みしても面白いかもしれません。

私は400頁ぐらい頭から読んでますが、別に飛ばし読みでいいと思います。関心のあるところだけでもね。

もっとも、個人的には購入するなら、こちらではなく、上智の中世思想原典集成を買いますけどね。

なお、興味深かった点は以下の抜き書きメモへ。
中世の哲学~読書メモ1
中世の哲学~読書メモ2


【追記】
最後まで目を通して読んでみた。450頁以降の一部は飛ばし読みしたけど、改めて結構面白いと思う。

いかにも哲学、哲学してますが、中世哲学の基本的なポイントをロジカルに説明していて分かり易い。断片的にかじっただけの知識しかないど素人の私でも納得して腑に落ちることが多々ありました。

何よりも私の関心事、ゴシック建築へ関わりを考えるうえでもこの本は有用だと思います。

最後の最後に「キリストにならいて」が出てきたのには、ちょっとびっくりしましたけどね。この本、手元において良いかも~? 購入する価値はあるけど、私の部屋の許容範囲的にはきついけど、価格的には十分に価値あるかと思いました。前言撤回(オイオイ)。

しかし、いろんなものが関連し合っているんだなあ~。実感しました!
【目次】
豊饒なる中世―霊性の輝き
1 信仰と言語―教父哲学
2 形式と方法への志向―スコラ哲学
3 未来への遺産―大学哲学
4 大学哲学の対極的位相
中世哲学の解纜―中世哲学における距離のパトス
中世の哲学(amazonリンク)

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反哲学入門~読書メモ
「西洋古代・中世哲学史」クラウス リーゼンフーバー 平凡社
「中世思想原典集成 (3) 」上智大学中世思想研究所 平凡社
「岩波哲学・思想事典」岩波書店 ~メモ
「西洋哲学史―古代から中世へ」熊野 純彦 岩波書店
「キリストにならいて」トマス・ア ケンピス 岩波書店
ラベル:哲学 中世 書評 美学
posted by alice-room at 22:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 未分類B】 | 更新情報をチェックする
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