2006年07月24日

「世界遺産を歩こう」荻野 洋一 PHP研究所

arukou.jpg著者は実際に242カ国も訪れているそうですが、この本にはその片鱗さえも見られない。写真が多いのが救いだが、書かれている文章は観光ガイドと同レベルあるいは、それをちょこっとだけ深くした程度。正直言って、このレベルの文章は行かなくてもTBSの世界遺産を見れば書けてお釣りがきてしまうくらいで内容が全く無い。

紙面の関係もあるのだろうが、著者の経験が全然生かされてないようでもったいないとしか言いようがない。もう少し、実際に行った人でなければ、賭けない文章があると思うだが・・・悲しい。

それとも著者は行くことは行ったが、表面的に見ただけの薄っぺらな観光をされてきたのだろうか? そこんとこ小一時間ぐらい、問い詰めたい気にさえなってくる。出版社の方針も悪いのかもしれないが、もっと生の情報と感想が知りたかった。

ちなみに写真は非常に綺麗だと思う。でも、こういうのは私求めてないんだよねぇ~。更に一番不可解なことがある。意味がない世界遺産の登録データとアクセスや周辺情報はまったくもって無用の長物。

本当に行きたい人なら、自分で調べるし、ちょっと見るにしても情報量が少な過ぎて無意味。だったら、その分の紙面を著者の体験談に出来なかったのだろうか?

JTBや近ツーが出す本なら分かるが、個人に書かせてこれってどういう意図があるのでしょう。こんなの見ても行きたくならないし・・・。写真の綺麗さに騙されて買ったが、買うべきではない本かと思います。

おまけにこの本に書かれてることぐらい、ほとんど知っていたし。行ったことあるところなら、もっと為になること知っているぞ!って。世界遺産はやっぱりTBSのDVDしかないなあ~。あれがお気に入り♪
【目次】
1章 ヨーロッパ東部(イタリア共和国・ヴェネツィアとその潟
イタリア共和国・フィレンツェ歴史地区 ほか)
2章 ヨーロッパ西部(フランス共和国・パリのセーヌ河岸
フランス共和国・モン‐サン‐ミシェルとその湾 ほか)
3章 アジア(トルコ共和国・イスタンブール歴史地区
トルコ共和国・ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群 ほか)
4章 南北アメリカ(カナダ・カナディアン・ロッキー山脈公園群
カナダ・ケベック歴史地区 ほか)
5章 アフリカ・オセアニア(エジプト・アラブ共和国・メンフィスとその墓地遺跡―ギザからダハシュールまでのピラミッド地帯
モロッコ王国・マラケシュ旧市街 ほか)
ビジュアルガイド 世界遺産を歩こう―一度は訪ねてみたい「歴史とロマン」の厳選スポット(amazonリンク)
posted by alice-room at 01:05| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 未分類A】 | 更新情報をチェックする
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