
実際、著者はバリバリの元左翼出身。確信犯的ではあるが、その作風には妙に惹かれてしまうのが困りもの。作品としては、著者の作品好きなんだよねぇ~。そこはことなく漂うイケナイ感じと、社会から冷ややかに距離を置いた視線がなんとも、ハマル。
ただこの手の漫画は、社会悪なんだろうなあ~きっと。思春期にこんなの読んでると確実に精神を病むよ。病んでる人なら、「同類相哀れむ」でいいのだろうけど。
一応、ストーリー的には女子高生の「始末屋」が社会の裏のトラブルの強制解決を図るわけですが、まあ、人には知られない巨大な悪の組織と対立っていうのは、まさに漫画ですなあ~。リアリティはありません。
おまけに悪が成敗されて満足、といった勧善懲悪的なカタストロフィーも味わえません。後味の苦味があとをひくタイプ。救われないなあ~。そういうのがお好きな方どうぞ! まともな方は、読まないほうが幸せな漫画です。
侠子エクスプロージョン(amazonリンク)