2006年07月27日

「祈りと秘跡」松永 久次郎 聖母の騎士社

どっからどうみてもバリバリのカトリックの信者の方向けの本です。分かっちゃいたんですが、非キリスト教信者としては、しばしば聞く聖体拝領とか終油の秘跡とかってイマイチ良く分からないんで少しでも分かり易く書かれたものは・・・と思って読んでみました。

辛い、かなり辛い。本当にどっかからどこまでも宗教の本なんだなあ~って思いました。一般大衆でも、具体的な例示を入れて理解し易く書かれているんですが、どうしても現代人には抵抗感を覚えてしまいます。

信仰に生きるということが、現代の社会でうまく折合いをつけていくのは大変なのではないかと、他人事ながら思ってしまいました。人間としてはいい人なんだろうなあ~と思うんですけど、実際には本人も周囲の人も大変そうです。

あまりこういうことを言うと、問題があるのですが土俗の日本的風習には相容れない事実を歴然としたその教義から感じました。勿論、ご存知の通り、宗教は布教に際して想像以上に柔軟でいざとなれば在来の風習を自らの宗教色に同化せしめるぐらいは、どこの宗教にもザラにあることなのですが、う~んどうなんでしょう?

まあ、それはおいといて。神学的な捉え方や、カテキズムなどとは違ってもっと端的にキリスト教に出てくる祈りや秘跡の意味やそれをどう行っていけばいいのかを解説してくれています。

今までの私の理解は非常に漠然としてものだったので、これ読んで少し分かったかも? 一般の信者が感じているレベルを少しだけでも分かるようになります。

どうしても本だと、難しい表現ばかりで実際にやっていることや意味とは、かけ離れているカンジがしたのでその点では役に立ったかな? でも、信者以外の人は、読んでも面白くないと思うし、辛いと思う。読み易いけど、内容的にはちょっとなあ~。これが本音ですね。

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posted by alice-room at 00:12| 埼玉 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 【書評 宗教A】 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「カテキシズム」は「カテキズム」の誤記ではないでしょうか。

(いつも楽しく読ませていただいています。重箱の隅をつつくような話ですみません)
Posted by slasher at 2006年07月28日 12:49
slasherさん、こんばんは。ご指摘有り難うございます。おっしゃる通り、私の間違いでした(御辞儀)。駄目ですねぇ~、怪しげな記憶で書いていて時々こんなふうに間違ってしまいます(苦笑)。もし、他にもお気づきの時には、また教えて下さい。
いつもブログをご覧頂いていてどうも有り難うございます。これからも宜しくお願いします。
Posted by alice-room at 2006年07月29日 00:15
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