冒頭にシャルトルの事が書かれていたんでそれが決め手だったんだけど、大当り!! 著者は、修復をメインの仕事にされている方ですが、修士論文がシャルトルやサン・ドニ絡みだったんだって!!
う~ん、学生時代に法律と経済を勉強したのは面白かったし、後悔はないが、建築方面に進むという手もあったなあ~。今、この瞬間に大学生だったら間違いなくゴシック建築(つ~か、シャルトル大聖堂)をテーマにするだろうなあ。死ぬ気でフランス語の文献資料を漁るぞ、たぶん。
まあ、今それはできないが、基本をきちんと学んでから、シャルトル大聖堂について論文を書いてみたくなった。日本語で読める資料って限界がありそうだなあ~。英語の文献でも数少なそうだし、フランス語できなきゃ駄目ジャン。やっぱ、アテネ・フランスをマジに通おうか? 以前、イタリア語講座はイタリア大使館主催のに通っていたけど、仕事が忙しくて挫折してしまったのだが・・・(言い訳だね)。
そんなことを本気で考えさせられるぐらい、強い興味と学習意欲をかきたてられる本です。中世美術というもののここに出てくるものの基本は、ロマネスクやゴシックの大聖堂にステンドグラス。それに対する著者の熱い思いが全編にあふれています。まさに『パッション』ですね!
特にシャルトルに対する入れ込みようは、素晴らしいというかユイスマンスの大伽藍並というか、かなりキテマス。でもね、私的には非常に共感してしまうんだなあ~。2週間、シャルトルに宿とって2週間の間、毎日、朝から晩までシャルトル大聖堂の彫刻とステンドグラスを見ていたい♪ それが今、一番の夢かな? 巡礼よりもそちらの方が、神に近付けそうな気がしてきました。
とにかくシャルトル・フリークの人にはお薦めしていいかと。知識としての情報は、まあまあでそれほど特筆すべきではないが、素直に著者に好感が持てるし、私はこの本大好きですね。旅のエッセイに近いノリではあるが、十分に楽しめると思います。
シャルトルが好きでステンドグラス好きなら、読んでおきましょう♪ きっと後悔しないと思います。しっかり、サンチャゴ・デ・コンポステーラの話も出てきますしね。まあ、この辺の話は、みんなグルになってますから(笑顔)。楽しんで下さい。
しかし、いろんな本を読めば読むほど、ゴシック建築への興味は尽きないなあ~。もっと専門書が読みたいです。
今日も5冊本買っちゃったしなあ~。どうすんだお金?それと部屋の床が抜けないか心配・・・? 読みかけのパリのノートル・ダムも残ってるし・・・・。
・SD選書183 ゴシック建築の構造
・SD選書116&117西欧の芸術 2 ゴシック 上下巻
・芸術新潮 特集 黒マリア
・ロマネスク聖堂
そうそう、改めてブログを確認してみると、著者の本結構読んでました。もっともブログの検索をかけないとそれに気付かない私は、ちょっと間抜けジャン(涙)。
フランス中世美術の旅(amazonリンク)
関連ブログ
「中世の美術」黒江 光彦 保育社
「ロマネスクのステンドグラス」ルイ グロデッキ、黒江 光彦 岩波書店
「シャルトル大聖堂」馬杉 宗夫 八坂書房
シャルトル大聖堂 ~パリ(7月5日)~
「ステンドグラスの絵解き」志田政人 日貿出版社