2011年09月12日

「婚活」時代 山田昌弘、白河桃子 ディスカヴァー・トゥエンティワン

今更ながら、関心を持ったのと、先日職場の人に冗談で言ったら、真顔で返されてリアルな話を聞いたのでちょっと読んでみました。

正直、この手の流行語的なものは、苦手つ~か嫌いです。

世相をうまく表現している反面、これで商売にしようとする方達が無理矢理流行らせている場合が結構あるんでね。言葉が独り歩きし、それに踊らされてしまうようでいささか抵抗感があるのも事実。

本書もこれで一発当てた方が書かれている訳ですが、それなりに上手にまとめられています。でも・・・ご自分の関係しているような団体をあまり宣伝されるのにはいささか食傷気味になります。

それを乗り越えれば、いかにもブームになったのは、こういうことかと鮮やかな手際というか、説明の仕方を理解できるようになります。

世間一般の人が認識している「婚活」という定義、否、イメージをきちんと把握することで何かに役立つかもしれません???(笑)

最近、(特定以外の)異性とお出掛けすることないし、あまり知らない人達の集まりとかも全然出ていないんだよね。ちまちました資格試験のお勉強がずっとあったこともあるけど、以前の会社のように職場の人誘ってデートに行く事も無いし、世界が狭くなり、良くないかもしれませんね。

昔良く合ってた人達は、結婚したのだろうか? 一人結婚した噂は聞いたけど、後分かんないなあ~。あまり興味も無いけど・・・。

異性に限らず、狭い世界にいることにはいささか問題があるかもしれません。来月で一区切りつくはずだし、都内で何か習い事とか始めるのも良いかもしれません。部屋借りる話も放置しっ放しだしなあ~。

ちょい、私には刺激になりました本書。

本書はまあ、いろいろと書かれていますが、具体的な行動戦略として勧めているのは性別毎に以下のもの。
男性:自分磨きと(結婚まで)流される勇気
女性:経済的に自立し、男性を狩りに行く
だそうです。

本書に書かれている内容ですがもっともだとは思うのですが、明示的に示されていない暗黙の前提に『幸福は結婚している状態』があります。

ただね、少し前には『非婚』とかが流行ったし、洋服の流行と同じで、常に変えていかないと飽きられるから、目先をコロコロ変えているだけなのも事実だと思う。マーケティングって、本来そういうもので常に大衆の求めるものをぶら下げて、刺激し、それを消費活動につなげて金儲けに繋げるものだから。

本書でも実にたくさんの有料婚活サービスを紹介しています(笑)。

雑誌であおって売上をあげる他、広告代がそれ以上に大きいでしょうね♪ 実際は、みんなつぶれかけて、異業種の傘下に組み込まれていたりするけどさ。スポンサー様にも誉めて頂けそうだし。

いささかうがった見方を私はしていますが、私も含めて切実な人もたくさんいるでしょう。
友人からも教えてもらったことがありますが、見た目を気をつける。当たり前ですが、基本的な事は大切ですね。それは本書を読んでも同感しました!

でも、流される勇気って・・・?
まさかろくでもない相手の為に24時間稼動のATMにはなれないでしょう。冗談はよしてね。

今の日本では、結婚しない or 結婚できない人はそれはそれで幸せだから、いいんじゃないでしょうか?
勿論、そうじゃない場合もあるのは分かっていますが、自分が変われず、現状維持のままであるならば、つまり今こそが『幸福』なのだと思います。

「青い鳥」ではありませんけどね。
【目次】
1 「婚活」時代の到来
2 結婚したくてもできない!
3 「婚活」前時代vs「婚活」時代
4 彼と彼女が結婚できない理由
5 結婚したいのにできない社会的要因
6 現代日本、「結婚」と「婚活」の実態
7 四十歳からが結婚適齢期?三十五歳からの婚活
8 成功する婚活
「婚活」時代 (ディスカヴァー携書)(amazonリンク)
ラベル:書評 新書
posted by alice-room at 00:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 未分類B】 | 更新情報をチェックする
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