
飛び級で大学に入学した超・天才少女が宇宙生成の謎を解き明かす・・・っていう、もうどこでもアリアリの設定は別にいいのですが、このラノベのウリが分かりません。
ワトソン役よろしく落ちこぼれっぽい理系の学生は、難しい説明の理解の助けになりません。
ていうか、既存の物理学を前提にしたうえでの話なので、知らない私には、全然理解できません。更に、例えが本質部分を捉えているようにも思えません。
そんなのよりも、前提条件をモデルにして普通に数式で説明してくれたほうが理解できるかと。
本当にロジカルであるならば、例えであっても論理的に繋がっていき、その方向性の正しさと帰結について、ある程度納得がいってしかるべきだと思うのですが、読んでいて、全然それを実感できません。
理系の学部生レベルの数学ならば、理解できるはずなんだけどなあ~。一応、私でも。
そもそも本書の主題が読了後も理解できないんだけど・・・・???
主人公の少女も可愛くないし、どこが頭いいのか分からないし、変な人間的心の交流、つ~か人間性の成長的な辟易するものが混ぜられてしまい、ますます本題から外れていく~。要らないでしょ、この手の本に。
その辺の情緒の取り扱い関係は、2流以下なのは確実だし、本書を読む意味を全く見出せません!
期待してたのに・・・・。
つ~か、もっときちんと仮定部分からしっかり説明して、完全に小説内でのアドホックなものでもかまわないので(前提に条件設定すりゃ、何でもその上で理論構築なんてできるじゃん)、ロジカルに納得のいくだけのモデルでも出しゃいいのに、すっごいストレスが溜ったりする。
どうせ虚構のモデルなのに、中途半端な現実の前提知識を説明のほとんどないままでそのうえに重ねられても・・・・予備知識ない読者には楽しめません。
論理的な整合性や美しさなら、哲学や神学の方がはるかに美しいのでは?って思ってしまう。
少なくとも本書には、論理的な面白さの片鱗も感じられません。
こんなのよりは、「中世思想原典集成」のシリーズでも読んでた方がはるかにロジカルで美しく、感動できますよ。保証します。
内容がないなら、ロリコンが喜ぶぐらい少女のキャラ立てて欲しいもんです。プンプン!
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