「本棚探偵の冒険」喜国雅彦 双葉社

たまに漫画は拝見してたのですが、まさか古書を集める人だったとは予想外でした。

でも、所謂病的なビブリオマニアとかそういうのでは無そうです。私的にはごく普通の本好きな方だと思うんですけどね。

古書市で競って本を買い漁る人でもなさそうだし、旅行じゃなくてもどっか出たら、古書店探すってのは、本好きなら、当たり前の行動だし、目録で頁毎買うとか、そういうのも知ってはいますが、個人的にそこまでして欲しい本ってないもんなあ~。

本書も、漫画家さんで本好きの人の話というだけで付加価値はないので、あえて本にする価値があるのかなあ~と思うと疑問が残るものの、それなりには売れたんでしょうから、価値があったんですね。少なくとも需要はあったんだと思います。

本棚ってのは、その人の趣味嗜好、人生哲学まで含めてその人の普段表面に出さない内側の人格を現すが故に、大変興味深く、それを見るってのは密やかな隠し事を暴くようで楽しいのは同感ですね。

当然、ひとくせもふたくせもある人物の本棚だと、是非機会があるならば観たい!と思います。
でも、実際はあまり見たことないですけどね。

本棚の話なら、私も以前読んだ「本棚が見たい」の方がはるかに面白いです。

乱歩の土蔵の公開記事は、立教でのイベントでなんかやってましたよね。そういえば。本書の冒頭の話は、それ関係かと思うのですが・・・。個人的にそれほど江戸川乱歩には興味がないので、結局、あの時も行かなかったしなあ~。

著者はミステリー系の本、その他、幾つかのジャンルで本を集められているようですが、う~ん、本好きとして、大いに共感する点はあるんですが、集めてる本が正直そそられないんですよねぇ~。

同じ本を何冊も集めるってのは、基本的にしない人なんで私。
まあ、状態が以前のよりも良いとか、文庫とハードカバーとか、初版とかだとさすがに同じ本を買うことあるものの、カバー違いとか帯とかは、正直あまり気になりません。

保存はするものの、基本、読む本というスタンスで本を飾る趣味はないので。
(知り合いに対しての弁明:決して読まない訳ではないのです。ただ、目の前に常時、数冊から数10冊の未読本がある為に、まだ読んでいないだけで、順番が来れば読むのです。勝手から、20年後に初めて読んだ本もこないだあったぐらいだしね。言い訳終了)

読まないのに、何でまた本買うの~というクレームに対する私的(公式)見解の表明。

本のサイズに合わせて、本棚を作ったり、箱の無い本に対して箱を自作するってのは、なかなか楽しいし、興味深いのですが・・・自作iPhoneケースを作る人だから私、それはモノとしての本が好きな人で読書家では無いよね。

勿論、本の楽しみ方にはいろいろあるので自由だと思うのですが、本の中身に興味があったりします、私は。

だから、電子書籍も抵抗ないもんね。
ただ、モノとして美しい本は、それはそれで大好きだし、手元に置いておきたいとは思うものの。眺めるよりは中の活字を読みたい人だから。

箱作る時間があるなら、いろんな本をもっと&もっと読んでいたかったりする。

家買って、本を山ほど置いておくのは確かにいいかもしれない。
もう部屋の床が抜けるので、これ以上、本買えないんだよね。図書館で借りて誤魔化しているものの、それでもいつのまにか本が増えてくし・・・。

車買う金あるなら、本買うか旅行してた方がいいね。

そうそう、本書の中でいつ営業しているか分からない本屋の話があるけど、これは普通によくある話でわざわざ書くほどのことではないと思ってしまう。

そして、意外なところに物凄い古書店があったりもするんだけど、そういう話は、マニア的心理で隠しておきたいからか、ほとんど出てこない。私的には、当たり前過ぎる、むしろつまらない部類の古書店なんだけどねぇ~。

古書のことをほとんど知らない人には良いかもしれませんが、ある程度、知っている人には、どうかねあまりお薦めしませんが、自分のマニア度の方が上だとニヤリとしたい暗い方には良いかもしれません。
(それ、私か?私なのか???)

実に健全な古書にまつわるお話でした。
【目次】
本棚探偵の冒険
夢の蔵
青空の下の埃
デパートの一番長い日
僕の先生
他人家の本棚(前篇)
他人家の本棚(後篇)
T蔵書の謎
黒背表紙を求めて(前篇)
黒背表紙を求めて(後篇)
自分家の本棚
ちょっといい話(小ネタ集)
マニアの部屋
恐怖コレクション
もう一つの貼雑年譜
本棚探偵、北へ
悪魔の目録
函を作る(前篇)
函を作る(後篇)
幻影古書店
ポケミスマラソン
ポケミスマラソン(特別拡大版)
オンリー本棚
底無沼
底無沼?
小説『兄嫁の寝室』
俺のパノラマ島
本棚の肥やし
豆本が欲しい(前篇)
豆本が欲しい(後篇)
愛の往復書簡
本棚探偵の冒険(amazonリンク)

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「古書街を歩く」紀田 順一郎  新潮社
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「古書店めぐりは夫婦で」ローレンス ゴールドストーン, ナンシー ゴールドストーン 早川書房
「古本屋さんの謎」岡崎 武志 同朋舎
「本棚が見たい!」川本 武 (著) ダイヤモンド社
「古書法楽」出久根 達郎 中公文庫
「古本道場」角田 光代、岡崎 武志 ポプラ社
「愛書狂」鹿島茂 角川春樹事務所
「ある愛書狂の告白」ジョン・バクスター 晶文社
「関西赤貧古本道」山本 善行 新潮社
「本の国の王様」リチャード ブース 創元社
「神保町の虫」池谷 伊佐夫 東京書籍
「古本屋の来客簿」高橋輝次 燃焼社
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