
伏見稲荷で疲れたので、夜は豆腐料理の店でだいぶ飲み食いした帰りのことです。
店に行く途中で何やら竹の中に水を入れ、蝋燭を浮べたものを設置しているお寺を発見! なんだろうなあ~? 夜になったら蝋燭を灯して何かするのかなあ~と漠然と思いつつ、側を通り過ぎました。

お酒を飲んですっかりいい気分の軽い酩酊状態で歩いていますと・・・。
どうやら、先ほど明るい時間に通り過ぎたお寺です。竹の中の蝋燭が光を放ち、なんとも幻想的な光景です。思わず、デジカメを出してパチリと撮ると・・・。
「どうぞ、宜しかったら、お線香をあげていって下さい」とお寺の関係者からお声をかけて頂きました。酔っ払っていてよく分からないままに、お寺の中に上がり、椅子に腰掛けていると前の方から、順番にお線香をあげているようです。
そして、それに合わせて僧侶の方が経を上げています。明りは蝋燭だけで薄暗いだけになんとも幻想的。それこそ、昼間のお狐さんに化かされているような(すみません、コンちゃん機嫌悪くしないでね!)心持ちで自分の巡分が来るのを待ちました。

しばらく座っていると、手前の外国人の方がお線香をあげた後、「どうぞ」と言われたので酔っ払いがよく分からないままでお線香をあげました。
本当はその後もご先祖様等の霊を送る儀式が続くようでしたが、アルコール臭いままでそのままそこにいるのもちょっとはばかられましたので失礼してそこを離れました。
本当にたまたま通りすがりだっただけなのですが、いかにも京都っぽい、素敵な体験をすることができました。なんか、こういうのっていいですよね。
伏見稲荷のコンちゃんのおかげでしょうか? 一緒にいた人も珍しい経験ができてとても喜んでました。

帰り際、京都駅まで徒歩でてくてくと歩く。暗闇にぽっかり浮ぶ京都タワー。昼間だと、正直イマイチだけど、夜になると結構見栄えがするんだなあ~と思い、写真に収めました。
いろんな意味で素敵な夏の京都の一日目でした。
【補足】
先ほどのお寺ですが、「まぼろしの屯所」って書かれてました。かつて新撰組の屯所がここに置かれていたそうです。あと、空海が彫った不動明王の像もあるみたいです。
関連サイト
西山浄土宗 不動堂明王院