吸血鬼ドラキャラに関する本で、映画化が決まっていてアメリカでベストセラーなんだって! ポスト、ダ・ヴィンチ・コードの呼び声も高く、歴史好きには好評!!こんな宣伝文句を聞いてはいたのですが、正直読もうか読むまいか、ずっと悩んでいました。だって、ダ・ヴィンチ・コードの二番煎じのような気がしてちょっと・・・。でも、読んでみたいとは思っていた本でした。図書館にあったんでようやく読めた本。わざわざ買うかどうかは微妙なところですね。
さて、感想をいきなり書いちゃうと、読みものとしては結構上手だと思います。派手さはないけど、じっくりと読者を引っ張るだけの力量はあります。秋の夜長の読書向き。
でもね、この本を読むには結構時間がかかります。しかも某書のように読破するまで息がつけない、といったこともなく、ストーリー自体も時間的にも空間的にも断続的に展開する為に読み終わるまで丸々一週間(正確には8日間)かかりました。だって、寝床で本書を読んでいると、すぐ寝てしまうんだもん(笑)。睡眠薬としては優秀。
出だしは少女が父の書斎で発見した手紙とそれに続く父の失踪から、始まるが、導入部が長過ぎる割に小説の中で本質的な中身は無い。本質部分は、失踪した父が若き頃に恩師の失踪に絡んで巻き込まれた謎の事件と恩師を探す旅で体験した数々の出来事がメイン。読み物として、盛り上げるのには役立つのでしょうが、本筋と関係無いところにも多くの紙面が割かれています。
キャッチコピーとは裏腹ながら、あくまでも読み物としての小説であって、本書により改めて知的好奇心を持つということはないでしょう。ネタばれしない範囲で言ってしまうと、本書で触れられているブラド公の基本知識はNHKの番組(アメリカのラーニングチャンネルのもの)で見たことばかりで正直言うとかなりお粗末。どこが目新しいのか不明だし、謎解きを売りにしながら、最後まで本質部分の謎解きはされない。
一応、結末がつくのと謎解きができたような書き方をしているが、肝心の部分はうやまやにされている。最後にうちのブログ向きの話にもなるのですが、その辺りへの言及が適当。メインは探偵物と恋愛や家族愛っていうありがちなパターンです。
これ読むんだったら、絶対にダ・ヴィンチ・コードや天使と悪魔の方がいいですよ!! 「天使と悪魔」は文庫本で改めて買ったし、少し関連書を調べたり用語とかまとめてもいいかな?
面白いか面白くないかと言われれば、面白い本だとは思うですが、せっかくブラド公扱いながら、この程度なのは残念。著者がずいぶんと資料や文献を調べたというが、本当か?と疑いたくなるぐらい。
これだったら、怪奇物としては、ブラム・ストーカーの吸血鬼の方がよっぱど素晴らしいです。じゃなきゃ、アン・ライスのレスタトとかね。あっちの方が絶対に上でしょう。
ちなみに・・・主人公は有能な歴史学者の卵のはずですが、感情的で行動がはがゆく、知的なところが全く感じられないのですが・・・。タイトルのヒストリアン(歴史家)は誇大広告だろうなあ~。
ブラド公の話はもっと面白く出来るはずだし、青髭伝説との絡みは無かったなあ~。そちらとも絡めたら、話がもっと膨らんだのではとか妄想しちゃいました。
ヒストリアン・I(amazonリンク)
ヒストリアン・II(amazonリンク)
関連ブログ
VLAD ブラド(2004年)マイケル・セラーズ監督
「吸血鬼伝説」ジャン・アリニー 創元社
ヴァン・ヘルシング(2004年)スティーヴン・ソマーズ監督
「ドラキュリア2 鮮血の狩人」パトリック・ルシエ監督



船便で送ったので読んだのは6月にはいってからですが。
結構吸血鬼ものが好きな(何せ自分がなった夢もみたくらい。住んでいたアパートはエレベーターがなく、4階の自宅まで夜中に帰宅して階段を登るのがめんどくさい。あ、そうだ。蝙蝠に変身して飛べば簡単と思いついたのは良かったのですが、風の抵抗とかがあって上に向かって飛ぶのは案外重労働。こういうのって映画とかみても実際経験しないとわからないポイントなんだよねえ、としみじみ・・・ってくだらない夢の長話。すみません。)OZですから、やはりキャッチコピーに惹かれて購入。
話はそれなりに面白かったけど、小説としては稚拙だったかな、と思いました。
特に前半の冗漫さには辟易しました。
作者の処女作ですよね。
最初の作品でこの長さのものが書ける人なのだから才能はあるのでしょう。
この話はもうちょっと経験を積んで書いて欲しかった。
素材は面白いし、ダ・ヴィンチ・コードほどは複雑な流れでもないから、映画化には期待してます。
もっともどんな傑作でもゴミのような映画になってしまう危険はいつもありますが(笑)
長々と失礼しました。
〉素材は面白いし、ダ・ヴィンチ・コードほどは
〉複雑な流れでもないから、映画化には期待して
〉ます。
確かにうまく作れば、素敵な映画になるかもしれませんね。こっちの方が映画としては作り易いかもしれません。
・・・自分が吸血鬼になった夢というのはそれまた素晴らしいですね!なかなかそんな楽しい夢見れませんよ。私が中学生か高校生の時に書きかけた小説も吸血鬼ものでした。青白い月が冷ややかな銀光を差し込む晩に、美少女の血を求めて選ばれし不死の存在が彷徨うものでした。ああ~、懐かしいような、恥ずかしいような?
やっぱり、吸血鬼にはロマンがありますね。
ドラキュラ関係では昨年の「このミステリーがすごい」で一位に輝いた
ジャック・リッチーの「クライムマシン」にドラキュラを題材にした短編がいくつかありました。
カーデュラ探偵社シリーズです。(カーデュラはドラキュラのアナグラムです。)
これなかなか面白いですよ。ヴァンヘルシングとの戦いとか笑ってしまいます。
天使と悪魔のミニマム辞典つくりましたので
TBさせていただきました。
間違いなどあったらご指摘ください。
天使と悪魔の辞典ですかあ~。私も作りたいと思っていましたが、分かり易くていいですね。後ほど拝見させて頂きますね♪