2005年03月12日

「イエスのミステリー」バーバラ・シィーリング著 感想2

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ようやく全部読み終えての感想。益々、奇想天外な空想小説としか言えなくなってきたなあ。イエスがマグダラのマリアと離婚して処女と再婚したんだって・・・・。あの~もう何も言えなくなってしまうですが・・・。しかもそれをもう、周知の事実とでも言わん限りの断定口調で言われたんではね(実際には書かれた言葉ですが)。想像と違って、およそ学者以前に小説家でも(信憑性が無くて読者にそっぽを向かれかねないから)書かないだろうと思う内容が堂々と書かれています。それが裏付け無しなんですから(本で読む限り、著者は根拠があると思っているようですが)。ある意味すごい。この著者、学会からスポイルされないんだろうか?

ふと疑問に思ってネットでさらに調べてみると、冗談で前回の感想に書いていた「トンドモ本」として有名なんですね。知らなかった! ただ、トンデモ本だから、駄目だよ~とネットではよく載っているのですが、仮説の内容が常識と異なるからトンデモ本なのではなく、その仮説がちゃんとした根拠に基づいていないうえで、個人的な予断と偏見の産物なのがトンデモ本なんだと思います。そのあたり、ネットで見た情報で書かれたいたのは、ほとんど見つからなかったから。まあ、いいんですけど。

でもやっぱり最後まで読んでから感想書いたほうが良かった、と思う点もありましたね。この本の半分くらいなんだけど、後半はひたすら注釈や引用文献の説明で膨大なスペースを使っています。本の実質は約半分です。資料をつけているという点自体は、評価すべき所ですね。やはり。でも、内容があくまでも著者の視点であることはかわりなく、それが学問的にも意味があるとは思えません。読んで見れば分かりますが、そのわりに微に入り、細に入り、あそこまで考えて書く著者の執念には驚きが隠せません。この情熱は素晴らしいです。方向性が違っていなかれば、きっと素晴らしい結果につながったのではないかとも思うのですが・・・・。もったいない。

あっ、でもたくさんの国でだいぶ売れたんですもんね。お金が儲かったから、個人的にはいいのかな?学者としてのキャリア捨ててもそれ以上に得るものがあったでしょうし。NHKもこんな本出版するんだあ~と驚くと共に、当時たくさんの新聞・雑誌で立派な学術書として書評がかかれ、推薦され、各種の賞までとっていたとは・・・・。

怖いねぇ~。マスコミは。日経はさすがにあまりないけど、他の朝日や読売新聞なんて経済理論でも誤っている正反対の解釈を堂々と載せるもんね。社説でさえ、そのレベルではうっ、イタイ!!今でも時々、それやるんだから恐ろしいを通り越して、洗脳 or 煽動かと思う時さえある。活字になった情報は本当に凶器(狂気)ですね、全く。影響力があまりにも大きいんだから。

でも、読み物としてはこの本も面白いところがまだまだあります。そういう観点ではお薦めですね。後半の注釈は不要だし、ほとんど人が読まないと思うけど。

もうちょっと、内容を書いておくとイエスが十字架に架けられた後、復活した話ですが、毒を飲ませて、気を失った後に宗教的破門を意味する洞窟に置かれたそうです。で、生きているイエスに解毒させ、当然生きているのでそこから出させる、当然、復活するということが書かれていました。この論理はラザロの生き返りにも当てはまるそうで、あくまでも宗教的に死ぬ(=破門)、そこから破門を解けば、生き返るのだそうです。筋が通っていて非常に面白い話ではあります。都市伝説になるかな(笑顔)?

まあ、人には夢が必要ですからね。いつの時代でも都市伝説は生き続け、人々の噂になり、活字等のメディアを通して自己増殖していくものだし。このブログでも夢のある本を読んでいきますか。次に積んであるのはマイケル・ペイジェントの「死海文書の謎」か、これも結構厚いなあ~。どんな面白いことが書かれているかな?

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ラベル:キリスト教
posted by alice-room at 00:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 宗教A】 | 更新情報をチェックする
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