2005年03月12日

「大モンゴル 幻の王 プレスター・ジョン 世界征服への道」 角川書店

NHKスペシャルでやっていたのも見ていました。だって、ユーラシア大陸にまたがる大帝国というとアレキサンダー大王以来でしょう。チンギス・ハンがどん底にまで落ち込みながら、徹底した合理主義と果敢な挑戦心で勢力を拡大し、色目人(アラブ人)を初め、征服部族を登用しながら適材適所を行い、世界帝国にまで進展していく。ベンチャー企業が世界的なコングロマリットに成長していかのよう。まさに、帝国主義版『大戦略』以外の何物でもないです。究極のgameですねぇ~。(そういう見方しちゃ駄目?)

モンゴルだけでも非常にそそられるテーマなのですが、今回この本を読んだのは、他ならぬ”プレスター・ジョン”がタイトルについていたからだったりします。世界史を学んだ時に、教科書以外の歴史の本も結構、読み漁っていましたが、この名称を聞いた覚えがないんです。その一方で、胡散臭いハンコックの「神の刻印」 とかにも出てきてて、あの中では聖杯伝説と関連付けて、勝手な妄想(仮説もどき)を主張してましたね。それはそれで面白いから話半分に読んでましたが、歴史的事実の部分はとっても関心がありました。でも、関連する資料に巡り会わず、ずっとそのままになっていました。そんな時、図書館でたまたま目に入ったのがこのタイトル。即、借り出して現在、読書中というわけです。で、以下いつものように抜粋&感想。

プレスター・ジョン伝説
東方にキリスト教徒の王プレスター・ジョンが現われ、敵をなぎ倒し、危機に瀕した十字軍及び西欧キリスト教国を救ってくれるという伝説。時代が生んだ共同幻想とも言える。

東の果てに住む王にして司祭、その民ともどもキリスト教徒でネストリウス派信徒である者が、イスラム教徒のペルシアと戦を交えて首都を攻略。そしてエルサレムの教会を助けようと軍を動かしたが、厳しい気候のため故国へ軍を戻す事を余儀なくされた。彼はプレスター・ジョンとよびならわされている。   
~オットーの年代記~

幻の王プレスター・ジョン 大モンゴル(amazonリンク)
posted by alice-room at 01:03| Comment(0) | TrackBack(1) | 【書評 歴史A】 | 更新情報をチェックする
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