2005年03月12日

「天使と悪魔」ダン・ブラウン 角川書店

【ネタバレ有り、未読者注意!】

実は、この本はダ・ヴィンチ・コード読んでほとんど間をあけずに読んだ本だったりします。何ヶ月か前に読んでる。勿論、とっても面白かったんだけど、ダ・ヴィンチ・コードとそっくりのストーリー展開が災いしてその時の感想はまあ、面白いね!どまりでした。

で、おととい図書館で再び見つけたので改めて読んでみると、二度目なのに面白い!!グイグイと話に引き込むセンスは、パターン化しているとは言え、やっぱりうまいです。私、以前某会社のカタログで商品コピーも書いていたことあるんですが、まさに最初でキャッチーな状況(言葉)で関心を持たせないと、読者はそもそも読み始めてくれませんもん。その辺りは本当に上手、心憎いばかりに商売上手です。

だって、いきなり欧州原子核研究機構(欧州のものとアメリカで競っていて、日本も資金を相当額出すとか出さないとかで大きな問題になってましたね。どちらの陣営に組するかとか、新聞に良く出てた)で、怪しい紋章を焼印された殺人事件が起きて、ハーバードの教授が呼ばれちゃうんだもん。マッハ15の飛行機で(オイオイ)。オマケに殺人で盗まれたものが反物質(=地球上に存在し得ない物質、昔のSFでよく見たなあ~。懐かしいネタ)だもん。コレ、完全にSFの設定です。あっ、ちなみにダン・ブラウン氏はもともとSF作家だったのが、ミステリー系に転進した第一作が本作で、その筋の人です。

導入部の設定は、ちょっと読者を選んでしまうんじゃないかと心配しますが、そこだけ乗り切れば、もう売れ線路線をバリバリ全開のブラウン氏の筆が冴え渡ります。魅力的な女性が出てきて、ちょっと駄目っぽいところもあるけど、英国紳士然として古き良きアメリカ男性と助け合いながら、謎解きをしていく。ホラっ、もうあのスピーディーな迷宮世界に巻き込まれてしまいます。
そこは、現存しながらも私達が気がつかないできた宗教の世界やら、美術の世界、古書の世界等々が神秘の扉を開いて、新鮮な驚きと共に知的好奇心をくすぐるんですから・・・。はまるんでしょうね、きっと、そんなわけで。

でも、ほんとこの著者ってうまいんだよね。私はトレッキー(スター・トレックの熱狂的ファンのこと)ではないけど、深夜3時とかのTV番組をしっかり見てたくちですので、ちょこちょことくすぐられる表現にも弱かったりする。アメリカ人だったら、堪らないでしょうね、きっと。おまけに、欧米人が大好きなお得意の秘密結社とか陰謀論がメインとなれば、設定的に売れてしまうって。しかもその秘密結社はあのヴァチカンと対立する組織となれば、道具立ては完璧!うまい、うますぎるぞ、ブラウン氏。

それ以上に、凄いのはやはりその素材を生かし切る作家としての能力。奇跡を体現し、あまりに真摯で胸が熱くなるような信仰の徒にして、指導者として決断力を示す教会関係者(侍従とか)。職務に忠実過ぎる堅物のスイス兵の責任者。本当に魅力ある人物として、生き生きと描かれています。そういうのがやっぱり、見逃せない凄さですね。読んでて本当に面白いもん。二度目でも。

で、後半にかけて出てくるあの建築家。ローマを歩いていると、どこに行ってもあるし、噴水やら何やら知らないでいられない存在でしょう。また、そのどれもがいいんだけど。いやあ~、京都で仏像や寺が秘密を解く鍵と言われても、お手上げなのと一緒ですね。うん。で、最後の最後の結末は・・・・・。いやあ~脱帽です。全然、読めませんでした。ダ・ヴィンチ・コードは比較的すぐ分かる人が多いですが、こちらはねぇ~。まあ、犯人探しがメインの本ではなく、その過程を楽しむ本ですから、犯人は二の次だと思うのですが、よく出来た結末だと思いますよ!(拍手)

この本の元ネタはかなり知っていたので(ラファエロの墓とか、あの城とか、建築家等々)、ダ・ヴィンチ・コードほど知識の面では驚きませんでしたが、コンクラーベは知りませんでした。薔薇の名前(本)を読んで、初めてそれが始まった経緯を知りました。何故、鍵をかけて閉じ込めたのかとかね!(どこの世界も政治と権力です。勝てば官軍。歴史は勝者によって作られる。ってことですね)

まあ、話はそれましたが、エンターテイメント性たっぷりの小説でした。これもダ・ヴィンチ・コードの次に友達や知り合いに勧めまくってます。外れはないでしょう(笑顔)。出版社と訳者は儲かってしょうがないね。羨ましい限り。

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posted by alice-room at 01:44| Comment(44) | TrackBack(21) | 【書評 海外小説A】 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
TBありがとうございました。
ほんと確かに欧米人好みの小道具ちりばめまくりですよね!
日本でいえば邪馬台国とか陰陽師とかのノリでしょうか・・・
Posted by kumanomi_s at 2005年03月23日 14:10
kumanomi_sさん、こんにちは。本当に心憎いばかりの小道具ですよね。この本片手に、イギリスやアメリカからローマに押し寄せた観光客がラングドンの跡を歩き回る気が分かってしまいますね!(笑顔)
Posted by alice-room at 2005年03月23日 15:03
トラックバックありがとうございます。
ラングドンシリーズを初めて読む人には「ダ・ヴィンチ・コード」を薦めますが、「ダ・ヴィンチ・コード」を読んだ人には「天使と悪魔」を必ず薦めます。確かに冒頭しばらくは我慢して読み進まないとツライところはありますが、二項対立としての「天使」が何で「悪魔」が何なのかを考えて行くとなかなか深いものがあると思います。

できれば、この小説も映画化して欲しいのですが、それぞれの惨劇がかなりインパクトあるので宗教上の理由で映像化は無理かもしれませんね。
Posted by まっしゅ at 2005年04月04日 20:35
TBありがとうございました。ダヴィンチ・コード、お好きなんですね(^^) 早速TB返しさせていただきました。私もダン・ブラウンワールドに激ハマってます!
初め「Angels&Damons」を読んだときは、「ええ~、法王死去?」と思いましたが・・・。とうとうこの時が現実に来てしまいました。今読んでるのが終わったら、もう一回読み返そうかしら、と思っています。
Posted by るー at 2005年04月04日 20:43
まっしゅさん、こんばんは。ここで出てくる奇跡を経験できれば、人は信仰心を持つことができるんだろうなあ~なんて漠然と思ったり、考えさせられることも多い小説ですね。勿論、人の心の中にある悪魔も・・・。

映画化は難しいでしょうね。今回の件で、あまりにもリアルに現実とオーバーラップしてしまうし、ダ・ヴィンチ・コードでも散々物議をかもし出していますから。10年後とかほとぼりをさめるのを待たないと・・・ですね。
Posted by alice-room at 2005年04月04日 22:46
るーさん、こんばんは。思いっきり、はまりまくってます(苦笑)。時間と金が飛んでいきます…(涙)。

繰り返して読むと、また違った感じで楽しめますよ。不謹慎ですが、今回のことがあってより身近に感じられますので。
Posted by alice-room at 2005年04月04日 22:59
こんにちは、いつもお世話になっております。○┓ペコ
私は今、これを読み返しているのですが、んー前半は難しいです(苦笑)。もう真空管でバンジージャンプとか、反物質だとかもぅさっぱりです。ラングドンよろしく、『それって人間の話す言葉か?』と思いたくなちゃいます(笑)。それでも舞台がバチカンの方に移っていくとおもろいんですよね。

で、tb失敗しちゃったので、コメントで許してください( p_q) シクシク
Posted by カヲル at 2005年04月06日 08:23
カヲルさん、こちらこそいつも有り難うございます。ダン・ブラウン氏はもともとがSF作家さんですからね。そういうのが得意なんでしょう。私は、興味はあっても詳しくはないのでほとんどその辺は「あ~、そうなんだ!」のノリで読み飛ばしてしまってますもんで・・・。

まあ、最後に関わってくる伏線とだけ理解できればOKというアバウトな読み方してたりします(笑)。そうそう、現実のバチカンもなかなか複雑な状況になっているみたいですね。
Posted by alice-room at 2005年04月06日 14:01
トラバをたどってきました。ローマ法王の死去でこの本もまた売れるのかしら?(~_~;) でも、これ読んどいたおかげで「カメルレンゴ」とか「コンクラーベ」とかの用語がよくわかりますね。第3作目が待ち遠しいかぎりです。
Posted by ともえ at 2005年04月06日 23:53
ともえさん、こんばんは。いささか不謹慎ですが、たぶん売れてしまいそうですね。またまた、ダン・ブラウン氏の財布が厚くなりそう(笑顔)。
次回作が楽しみですね、本当に!コメント有り難うございました。
Posted by alice-room at 2005年04月07日 01:05
alice-roomさん
TBありがとうございました。

天使と悪魔も映画化権をハリウッドが取得したという情報を先日どこかで目にしましたよ。SFX駆使しまくったら、こちらの方が、映像映えする気がしますよね?

コンクラーベや法王系の話は、拙blogにも書かせて頂きましたが、塩野七生女史の「神の代理人」を読むと色々書いてあり、お奨めです。alice-roomさん既にお読みかも知れませんが。

 ではまた
Posted by James at 2005年04月12日 11:45
Jamesさん、こんばんは。天使と悪魔も映画化ですか・・・どんな特殊技術でラストを作るのか、興味津々ですね。

塩野さんの「神の代理人」ですか。ローマ人の物語とか読んでますが、知りませんでした。ちょっと探してみま~す。情報有り難うございました。
Posted by alice-room at 2005年04月13日 19:37
ども。さきほど読み終りました。大友さんの作画でアニメにして欲しいです。一応物理学科卒なので、光から物質が生まれる?(電子陽電子対生成)を知っていました。所長が驚くほどの話ではなく皆知っているはずと思いましたが、導入部は私には面白かったです。カメルレンゴの言葉は、日本でも今問題になっていることにもふれていました。胎児の幹細胞の再生医療への利用のため、母体内にいるときに実験への利用を決める話です(「鮮度」が必要なため実験に使うことを事前に決める必要がある)。ハリウッド映画と同列のエンターティンメントとみなせる範囲を越え、なかなか深い問題を描いていると思いました。米国ではカトリックとプロテスタントの違いが熱っぽく議論されているのでしょうね。こちらのような面白い関連サイトも楽しめるし、いやー、ひさびさに面白い本でした。
Posted by voronoi at 2005年04月16日 16:42
voronoiさん、こんばんは。大友さんの作画だと実写以上にリアルな世界観が観られそうですね。興味深いかも?
再生医療の為に、幹細胞を使うというのは本やNHKのTVとかで聞いてはいましたが、母体内で許可を取るんですか…そこまでは全然知りませんでした。でも純法律的には、議論の余地が多大にありそうなトピックですね、へえ~時代はそこまで進んでるんですね。勉強になりました。有り難うございます。

私もそうですが、いろんな意味できっかけになる本でした。何でもそうですが、知るば知るほど、更に関心が増し、興味深いですね!
Posted by alice-room at 2005年04月16日 18:44
TBありがとうございました。

ダン・ブラウンはおっしゃる通り、素材を活かす力を持ってますよね。秘密結社、暗号、サスペンス、恋愛。。。もぅ、盛りだくさんでたまりませんっ。そしてキリスト教には疎い私には勉強にもなったりします。
シリーズ3作目はもう少しストーリー展開が違うと良いかな?と期待してます(笑)。
Posted by nana at 2005年04月21日 09:15
nanaさん、こんにちは。私も実は、この本(&ダ・ヴィンチ・コード)を読むまであまり知らなかったのですが、おかげで結構はまってしまい、勉強になりました(笑顔)。
そうですよね、ちょっとパターン化してますので、ひとひねり欲しいですね、次回作には。
Posted by alice-room at 2005年04月21日 16:04
alice-roomさん、初めまして!この度はTBありがとうございました。

読んだのが数日前だったので、教皇の死去やコンクラーベなど、正に絶好のタイミングだったんだなあと嬉しい驚きでした。確かに知識を得るという面では「ダヴィンチ…」に譲りますが、こちらの方がミステリーとしての質は上かな、というのが個人的感想です。
aliceさんのように、これから2回目を読んで、また何か新しい面白さを発見するのが楽しみですvv
Posted by Miyuki at 2005年04月25日 13:21
まさに最高のタイミングでしたね。不謹慎ながら、関心のある時に読むのが一番ですものね。
どの立場の人の気持ちで読むかで、本の感想も変わりますが、いい意味で何度も読める本かもしれませんね。
Posted by alice-room at 2005年04月25日 13:41
TBありがとうございました!
alice-roomさんの記事とってもおもしろい!
これからじっくり読ませてもらいまっす♪

やはりバラの名前好きな人ははまりますね☆

Posted by chocolat at 2005年05月11日 14:40
chocolatさん、こんばんは。ですよね、ですよね。こういうのにはホントはまります(笑顔)。

TB&コメント有り難うございました。
Posted by alice-room at 2005年05月11日 18:59
トラックバックありがとうございました
次を期待しつつ
またいろいろ本読みます。

Posted by ta-koizusiro at 2005年05月12日 00:12
ta-koizusiroさん、コメント有り難うございます。また、宜しかったら遊びにいらして下さい。
Posted by alice-room at 2005年05月12日 02:09
TB ありがとうございます。
Posted by booksjp at 2005年05月15日 05:44
booksjpさん、こんにちは。いっきにバチカンやキリスト教への興味が高まった一冊でしたね。コメント有り難うございました。
Posted by alice-room at 2005年05月15日 14:49
こんにちは☆先日TBさせていただきました~♪
コメントもしようかなって思ったのですが、沢山コメントが
書かれてましたので、ちょっと遠慮しちゃいました;;
本日TBを頂いたので思い切ってコメントします♪
映画の影響でダビンチコード旋風が復活しそうですね!
楽しみです!
Posted by runanouck at 2005年07月07日 15:42
runanouckさん、コメント有り難うございます。ルーブルに行ったら、どれほど多くの人がダ・ヴィンチ・コードの本持っているかと思いましたが、あまりいませんでした(笑)。でも、しっかり付属する美術書籍の売り場には目立つとこにダ・ヴィンチ・コードありましたよ~。
Posted by alice-room at 2005年07月08日 00:38
え~かなり、時期をはずしてますが、
白髭の中では、高校3年の夏休みぐらいの勢いで盛り上がってるので
密かにTBさせてもらいます。
ラングドンの恋話とかどーでもいー派です。
Posted by 白髭 at 2005年08月27日 22:23
白髭さん、こんばんは。高校3年の夏休みというと、相当えらい盛り上がりですね!
ほんと、これ読むとローマにまた行かなければと思いますよねぇ~。まして、こないだ前法王が亡くなった時には、あまりにタイムリー過ぎて怖いくらいでした。そういえば、こちらの映画化話もあるようですね。ダ・ヴィンチ・コードの成功次第でしょうが…?
Posted by alice-room at 2005年08月28日 00:36
http://www.vatican.va/library_archives/vat_secret_archives/
こちらでヴァチカン秘密記録保管所にいけますよ。私は2004年の夏頃これを読みました。
「天使と悪魔の真実」と一緒に読むとまた面白いですよ。
Posted by bonejive at 2006年04月23日 22:51
bonejiveさん、情報どうも有り難うございます。この本を読むと、絶対にバチカン図書館見たくなりますよね。私も教えて頂いたところ、すかさず見に行きました(笑顔)。
最近、全然見ていなかったのですが、改めて手彩色写本とか素晴らしいと思いました。
「天使と悪魔の真実」読んでいないんですよ~、実は。最近、ダ・ヴィンチ・コード関連のもの(ニュースや情報)が多くて全然catchupできていません(トホホ)。
Posted by alice-room at 2006年04月23日 23:24
こんにちは。先日読んだ「ローマのガリレオ」。おもしろいですよ。検邪聖省、禁書目録聖省、教皇はガリレオの親友など面白い史実満載です。数式はまったく登場しませんし、、、
Posted by bonejive at 2006年07月17日 06:12
bonejiveさん、こんばんは。ちょっと興味をそそりますね! どういう内容なのか、ブログ拝見させて頂きますね。TB有り難うございます。
Posted by alice-room at 2006年07月17日 20:22
先日テレビで「ダヴィンチコード」を放映していたのを見ました。本で読んだ時は内容より謎解きが先行していて映画まで見る気になれなかったのですが、エンターテイメントとしては楽しめますね。それに刺激されて「天使と悪魔」を読みましたがこれは「ダヴィンチコード」より数倍楽しめました。こちらが先だったのにブレイクしたのは「ダヴィンチコード」。私のようにあとから「天使と悪魔」を読むという人も相当いらしゃるのではと思います。キリスト教に関心を持つきっかけになりますね。
 
Posted by hanabira at 2009年05月20日 15:14
hanabiraさん、こんばんは。
実は私もダ・ヴィンチ・コードの後で、天使と悪魔を読んだ方です。ストーリーとしては、こちらの方が面白いですよねぇ~、私もそう思いました。
その後、どっぷりはまっている感じです(笑顔)。まだまだ表面的なことしか分かりませんが、本当にいいきっかけになりました。
今では、それがゴシック建築やらなにやらとより一層広範な西洋の歴史全体にまで興味が広がっている感じです。

今年は、ダン・ブラウンの次回作も出るようですので楽しみですね♪
コメント有り難うございました。
Posted by alice-room at 2009年05月20日 21:53
alice_roomさん有り難うございます。
「天使と悪魔」を読んで以来小説に出てくる単語が妙に頭から離れません。コンクラーベとか教理省とかヴァチカンとか。今まで考えたことも無かった世界の存在に惹かれているのかもしれません。
インターネットで調べてみると、。教理省は古くは異端審問を担当した組織、検邪聖省といわれていたそうです。現在のベネディクト16世は教皇位を受けるまで教理省長官の地位にあったそうですね。異端審問等と聞くと魔女裁判などを連想して恐ろしさが先に立ちますが、今もそのような省があることに驚いてしまいました。勿論当時のような役割ではないかもしれないと思いますが。
世界の10分の一以上の人がカトリックの信仰を持っているとのこと。あまりの多さに本当にびっくり。本の素晴らしさは知らない世界を教えてくれるということでしょうね。
 読書モードに入ってしまっているので次回作早く出てほしいです。
Posted by hanabira at 2009年05月23日 14:12
hanabiraさん、こんばんは。
確かに知れば知るほど、興味深く関心を惹くことが多いですね。

>教理省は古くは異端審問を担当した組織、検邪聖省といわれていたそうです。現在のベネディクト16世は教皇位を受けるまで教理省長官の地位にあったそうですね。

はい、今も教理聖省という名称で教義的に正統であるか否かを判断し、種々の活動をしているようです。

また、その代々そこを担っているのはドミニコ会やイエズス会+αでいろいろあるみたいです。

以前書いた内容で恐縮ですが、うちのブログのあちこちでも触れていますので、ご興味があれば探してみて下さい。以下のところとか・・・。
http://library666.seesaa.net/article/3056408.html
http://library666.seesaa.net/article/3056499.html

また、現在の教皇が書かれていた本も出版されていますので、そちらも興味深いです。

映画の「スティグマータ」などもトマス福音書を踏まえた作品ですので、予備知識があれば、相当楽しめると思います。

おっしゃられるように本を通じていろんな世界を知る事ができるのは本当に楽しいですね♪

ご参考までに。
Posted by alice-room at 2009年05月24日 18:27
今、人に貸して手元にはありませんが、ここにきて、もう一度読んでみる気になりました。(笑)

コンクラーベは実はワタクシ学生のときから知っていました。
理由がけっこうくだらない。
なんか笑い話のひとつだったんですが、イタリア語で意味の同じ日本語とかいうのにもあったかな(シャレです、勿論)

教皇選出の方法、根競べ(コンクラーベ)

おそまつさまでした(笑)
Posted by OZ at 2009年05月27日 07:09
alice_roomさん情報を有難う御座います。
読ませて頂きました。

> ラッツィンガー枢機卿。バチカン教理省の長官を務め、「教義の番犬」の異名を取る
いくらなんでも記事にこういう表現もどうかと思うんですけどね、日経さんも思い切った書き方しますね。

>それはそうと、人は立場や環境によって変化していく存在ですから、おしゃられるように新法王も時代の要請に即して変わられていくかもしれませんね。いい方向に。

 誰が教皇になられるのか?その方がどのような考えを持たれている方なのか?恥ずかしい事ですが今まで考えたこともありませんでした。


>また、現在の教皇が書かれていた本も出版されていますので、そちらも興味深いです。

 キリスト教関連の新刊書籍紹介で20位にランキングしていますね。(5月27日現在)
読むには大変難しそうです。
それぞれ詳細を見ていて3位にランキングされているピーター・シャビエル著「イエスの涙」が面白そうです。ちょっと読んでみます。
http://www.roy.hi-ho.ne.jp/shomoku/ntb/1/f01.htm

>映画の「スティグマータ」などもトマス福音書を踏まえた作品ですので、予備知識があれば、相当楽しめると思います。

 トマス福音書成るものを知りませんでした。トマス福音書を調べていたらグノーシスに出会いマニ教に出会い・・・未知との遭遇です。
パソコンの前に座るのが日に日に長くなっています。楽しみが増えているということですね。映画も見るのが楽しみです。
Posted by hanabira at 2009年05月27日 16:01
OZさん、そんなに以前から知っているだけでも凄いですよ~。ミーハーな私は、ダ・ヴィンチ・コードのブーム以前には全然知らなかったりしますもん!
薄っぺらな知識のalice-roomです(笑)。
Posted by alice-room at 2009年05月28日 21:07
hanabiraさん、昨今はダ・ヴィンチ・コードのおかげか以前よりもキリスト教関係の書籍の幅が広がったような気がします。当然、玉石混交ですが・・・。
面白い本が読めるといいですね♪
Posted by alice-room at 2009年05月28日 21:10
alice-roomさん、「スティグマータ」置いているところがなかなか見つかりません。こうなると何としても見てみたいのが人情ですね。

「イエスの涙」は読み終わりました。イエスの十字架に焦点を当ててキリスト教が2000年にわたって真髄としてきた教義を覆す試みがなされています。クリスチャンたちが十字架に対して不可解な嫌悪を示すところから物語は始まります。日本人の神父とシスターによって明らかにされていく真実は、暗号解読や秘密の結社が出てくるわけではないので派手さには欠けますが、ダン・ブラウンの作品よりもっと深刻な問題をキリスト教会に投げかけているのではないかと思われます。それこそ教理省の出番かもしれません。面白い作品でした。
Posted by hanabira at 2009年06月03日 16:40
キリスト教をテーマにした作品は、本当に幅広く数も多いですね。知れば知るほど世界が広がる感じがします。
Posted by alice-room at 2009年06月04日 20:21
はじめまして、「天使と悪魔」今頃読んでいる者です。「ダヴィンチコード」のテレビで観てから著者に関心を持ちました。読む中でSFっぽいところや殺人の有様がとてもリアルでちょっと辛い部分もありますね。しかし、著者の個性は私好きです。漂ってくる匂いというか、これを感じさせてくれるのって大事ですよね。しかしつかみどころがありませんここにも魅力が。hanabiraさんの読まれた「イエスの涙」去年の暮れ読みましたよ。とっても涙しました。これは、対照的です。作者の個性が。。バチカンは二つの作品から学ぶものがとても多いですね。このように私達に教えてくれる事は良いことだと思いますよ。。またコメントさせて戴きます。。。
Posted by kanon at 2009年09月14日 20:26
kanonさん、初めまして。
面白いものは、ブームが終わっても残るものだと思います。ダン・ブラウン氏の作品は、私も読むだけの価値ある作品だと思います(笑顔)。

スタイル(文体)というのでしょうか、文章全体から伝わってくるものがありますね。

特に「天使と悪魔」は、面白いだけでなく、結構、こう胸にくるものがあったりして、惹き付けられます。

私は、実はまだ読んでいないのです「イエスの涙」。本屋さんや図書館でみかけないんですよねぇ~。

いつも手元にうず高く積まれた本と格闘するのに夢中で、手いっぱいになってしまっているせいかもしれませんが、改めて興味を持ちました。見つけたら、読んでみたいです。

コメント有り難うございました。

Posted by alice-room at 2009年09月14日 21:34
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Tracked: 2005-08-27 22:16

読書:天使と悪魔(ダン ブラウン)
Excerpt: 天使と悪魔(ダン ブラウン) 「悪魔の穴開くサンティの土の墓より  ローマに縦横に現わる神秘の元素  光の道が敷かれ聖なる試練あり  気高き探求に天使の導きあらん」  スイスのセルン..
Weblog: 駒吉の日記
Tracked: 2006-06-01 17:35

科学史からキリスト教をみる
Excerpt: ダヴィンチコードの映画も公開されて一ヶ月以上が過ぎ、書店では天使と悪魔の映画化の広告が目立つように変化が見られます。日本代表が予選落ちをするのを待っていたかのようにダヴィンチコードの映画のCMがTVで..
Weblog: Favorites Lab.
Tracked: 2006-07-01 21:42

天使と悪魔/ダン・ブラウン
Excerpt: 反物質を研究していたヴェトラ博士が殺害される事件で物語が始まります。その胸には、かつて滅びたはずの科学者組織「イルミナティ」の刻印が焼き付けられていました。そこで宗教的象徴の研究をしているラングドン教..
Weblog: 文学な?ブログ
Tracked: 2006-07-22 16:25

天使と悪魔(上・下)
Excerpt: タイトル「天使と悪魔」著者 ダン・ブラウン訳 越前敏弥 ダン・ブラウンのラングド
Weblog: 紫苑の一人語り
Tracked: 2006-08-09 22:29

▲小説▼天使と悪魔:ダン・ブラウン著(越前敏弥訳)
Excerpt: 『ダ・ヴィンチ・コード』の原作が面白かったので、お約束のようにこの本も手に取って
Weblog: 映画とアートで☆ひとやすみひと休み
Tracked: 2006-09-11 21:15