【目次】もう言わずと知れたダ・ヴィンチ・コード便乗本の最有力候補といったところでしょうか。著者がこういうの大好きな「フェノミナ」という雑誌の編集長でハンコックらとも親交があるんだから・・・まあ、容易に想像がつきますね、内容は。
東方三博士の礼拝――ダ・ヴィンチの隠蔽工作
アルビ(アルビジョア)十字軍――異端撲滅運動
アンク(アンサタ)十字――ジャック・ソニエールのコレクション
マヌエル・アリンガローサ――オプス・デイの枢機卿
アスモデウス(アマシュダイ)――鬼形の守護神
アトバシュ・サイファー(暗号)――ヘブライ語の暗号システム
バフォメット――テンプル騎士団の偶像神
クレアヴォーの聖ベルナール――聖杯伝説の理解に欠かせない人物
シスター・サンドリーヌ・ビエイル――名前に隠された系譜
黒マドンナ(像)――黒色の聖母マリア ほか
あっ、でも中身的には結構、きちんと文献を調べていて、ダ・ヴィンチ・コードに出てくる用語のもう少しだけ詳しい説明が知りたい!という人の要求には十分応えられる内容になっています。自分で調べれば、もっと&もっと詳しい説明を知る事もできますし、とっても楽しいんですが、そんな暇ないし、もうちょっとだけ知りたいんだ――そういう人にはうってつけだと思います(お薦め!)。それにこの手の本にありがちな著者の不要且つ独善的な解釈をほとんど含まずに、比較的良心的にまとめてあります。まあ、逆に自分で調べたり、「レンヌ=ル=シャトーの謎」を読む気があるなら、これは買わなくてもいいです。
この著者も書かれている通り、ダ・ヴィンチ・コード自体が元にしている定本が、「レンヌ=ル=シャトーの謎」「テンプル騎士団の啓示」「石膏の壺をもた女:マグダラのマリアと聖杯」であり、特に「レンヌ=ル=シャトーの謎」が一番の中核で本書もここから大部分を拠っているのでこれを読む気力があれば、お金がもったいないので止めときましょう(但し、この本が日本語訳だと500頁を軽く超え、5千円を超える出費になりますが)。あとはつたないですが、私が作った用語集(もどき?)やこのブログで十分ですよ~。また、この本読んでから追加・修正するし、内容は。もっとも、余計な文章が多くて読み辛いかもしれません。無料ですけどね(笑)。
あっ、DVDにもなってますね。DVDのことは知ってましたが、この本だったんですね、元々は。なるほど~。一人で納得しちゃいました。
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「ダ・ヴィンチ・コードの謎」DVDの話