
いつもの歪んだ世界観で繰り広げられる鬱屈し、微妙に反社会的なものを漂わせる作風は、健在です。さすがはロフトプラスワンだけある。あそこって本当に濃ゆい人が出ているんだなあ~って妙に納得です。
まあ、基本的には成人漫画のエロなんですが、西欧のサバトに見られるような反社会的な鬱屈したものが集団ヒステリーとして顕現したような(アナーキストが喜びそうな・・・)ニュアンスを何故か感じてしまう作品になっています。そんな大層なものではなかったりして・・・。
作品よりも著者の半生の方がはるかに面白かったりする。怖いもの見たさが加わり、おおっと絵に描いたような(漫画のような)人生を実際に生きていらっしゃるのを見て、すごいなあ~と率直に思う。マネしたくないし、距離を置きたいけど。
あらためて気付きましたが、著者の漫画って眼鏡っ娘なんですね。どうりでついつい買ってしまうはずだ(納得)。ちなみに眼鏡はフェチではなく、眼鏡の象徴する表面的な冷静さや秩序、権威的な共同幻想だったりする。そんな理解の仕方をするのは、私だけでしょうか???
これも濃ゆい人向けとしか言いようがない作品。
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