
私には全くつまらなかった本です。
コーラン自体に不案内な私がその内容と共に、宗教としての歴史やその文化的・社会的な影響等を知りたいと思って読んだのですが、本書の取り扱う内容が全く異なっており、私自身の選択ミスです。
本自体の内容が悪いという訳ではありません。
でも、たいていの日本人読者には、本書の内容に興味が持てないと思います。
コーランの外形的側面を捉えた評価や説明があるのですが、そもそものコーランの内容自体には、ほとんど触れておらず、それを前提として知らない読者には無用の本です。
読者を選ぶ本だと思います。
実際、前半の何割か読んだ後、読了を諦め、どっか興味持てるところはないかと目次見ながら、ざっと飛ばしつつ、面白そうなところを探したのですが全く見つけられず、そのまま読書を中止しました。
こちらを読む時間は削って、かなり素晴らしく読んでてお勉強になる『西洋中世学入門』を読む方に時間を割くことにしました。そちらは、最高にお薦め!!
まだ読み終わってないから、書評は書いてませんけどね。
さて、図書館や古書店でも行ってこようかな?
【目次】コーラン―構造・教義・伝承 (文庫クセジュ)(amazonリンク)
第1章 歴史的文脈とコーランの啓示
第2章 構造と言語
第3章 コーランの教え
第4章 テキストの伝播
第5章 ムスリム社会におけるコーラン
第6章 西洋におけるコーラン受容
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「図説 コーランの世界 写本の歴史と美のすべて」大川玲子 河出書房新社
「聖典クルアーンの思想」 講談社現代新書