CIA本部に据えられた暗号彫刻『クリプトス』の謎(上) 記事
ダン・ブラウンも商売上手ですね~。あちこちに思わせぶりなことを伏線めかして、仕掛けておくなんて。文章自体も明らかに売れ線狙いのストーリーに仕立てあげていたし、本当に脱帽です。
彼が日本にいたら、TBSと組んで赤城山中で徳川埋蔵金を掘っているか、日本テレビと組んで宇宙人がNASAの上層部に加わっているとかの特番を絶対に作っていそう(ニヤニヤ)。じゃなきゃ、川口浩の探検隊か?ってね。
思わせぶりな謎なんて騒いでいるのが、実はカモフラージュで実は何でも無いっていうのもよくある話だし。真面目にやっている人がどれほどいるのかも怪しい暗号解読ですね。
むしろ、タリバン派とかがネットに流れるjpeg画像に、極秘文書やデータを紛れ込ませてあちこちで情報をばら撒いている方がリアルで面白いと思うけどなあ~。NHKスペシャルでもやっていたけど、いいアイデアだし、ファイル共有ソフトなんかでネットにばら撒いたら、いくらアメリカでも防げないと思うけど・・・(余談)。
今、ダ・ヴィンチ・コードの元ネタである「レンヌ=ル=シャトーの謎」を3分の1読んだんですが、当初ダン・ブラウンっていう人は凄い勉強家で博識な人なんだなあ~と勘違いしていたのを知り、赤面しています。だって、彼自身の独創的な所って、ストーリーの本質的な部分には全く無いんだもん。特に知識としては、すべて他の所のパクリだったのが分かってかなりショック!ここまでひどいと思わなかったし・・・。ネタをうまく料理した、一流の売れっ子作家というのは分かりましたが、少なくとも知識的には2流みたい。
作者のダ・ヴィンチ・コードに先立つ本「悪魔と天使」に至っては、私でさえ元ネタをかなり知っていて、知的好奇心を刺激される要素はほとんど無かったけど、ダ・ヴィンチ・コードだけは違うのかなあ~と勘違いしてました。まあ、私が知らなかったのが無知なんでしょうが、当初の尊敬から、最近は詐欺師的な感慨を深くしております。
まあ、でもおかげでいろいろと調べる契機になったし、良かったかなあ~。関連する書籍だけでも10冊以上読んだし、おかげでゴシック建築や異端に関して、持っていた知識を整理する機会にもなったしね。個人的には感謝しないと。
しかし、ダ・ヴィンチ・コードに関する情報という切り口で、眺めているだけでも面白いね。人はきっかけで変わっていくものだしね。しばらくはこのテーマで調べてみるかな?
2005年01月24日
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