昨年12月20日、教皇ヨハネ・パウロ2世は、オプス・デイの創立者である福者ホセマリア・エスクリバー・デ・バラゲルの取りなしによる治癒を奇跡と認定した。これによって、同福者の列聖への道が開かれ、列聖式の日取りは二月初旬ごろまでに設定される予定。
「オプス・デイ」とはラテン語で「神の業」を意味し、正式名称は「属人区聖十字架とオプス・デイ」。属人区は第二バチカン公会議が認めた教会組織の一つで、メンバーは属人区と各自の教区の両方に所属する。オプス・デイはあらゆる社会階層、人種、職業に属する人々が「世間にいながら信仰に完全に一致した生活をするように勧め、社会のあらゆる分野の福音化に貢献すること」を目指し、現在、日本を含む82カ国で約84.000人が所属している。
創立者エスクリバーは1902年、スペインのバルバストロに生まれた。1925年に司祭叙階。1928年、オプス・デイを創立し、終生、総長を務めた。創立当初より「すべての人が聖性に招かれている」ことと、「信仰と日常生活との一致」を唱え、これらの考えが第二バチカン公会議で教会の教えの中に正式に組み入れられたため、「第二バチカン公会謝の先駆者」とも言われた。1975年に帰天。
今回認められた奇跡は1992年にスペインで起こったもので、両手を重度のがん性皮膚病に冒された医師が、エスクリバーの祈りのカードを使って祈り、十五日後に完治した出来事。奇跡の認定を受けて、オプス・デイ代表のハビエル・エチェバリーア司教は、「教皇様が多くの奇跡を承認された中に、生誕百周年を迎える福者エスクリバーの奇跡があると聞き、感謝に堪えません」と語った。
オプス・デイのサイトは、知っていましたがあんまり中身を見ていなかったんですよ、実は。いつのまにか、オプス・デイの創立者エスクリバーは列聖されていたんですね。ほお~。今の時代でもリアルタイムで奇跡は認定されるんだ。しかも、これほどの短期間で列聖って異例のことでは?
私が百科事典の項目で「オプス・デイ」を探して見つけた時、そこに書かれていた内容(このブログの用語集に転載)とは、ずいぶん違うようにも感じられるのですが・・・・。不思議としか言えません???ダ・ヴィンチ・コードのあの描写は、多分に創作でしょうけど、それにしても真実はどうなんでしょう。それと・・・・、先ほど書いた「死海文書の謎」の感想でも出てきた、教理省長官ジョゼフ・ラッツィンガー枢機卿のコメントもありました。なんか気になってしかたないんですけどねぇ~。あっ、以下にそのコメント転載しておきます。同じくオプス・デイのサイトより
ジョゼフ・ラッツィンガー枢機卿 、聖エスクリバーについて語る!
教理省長官ジョゼフ・ラッツィンガー枢機卿 は、列聖された聖ホセマリア・エスクリバーについて、オッセルバトーレロマーノ紙(バチカン)に『神の働くままに』というタイトルで記事を寄せ、「聖人とは、友と話すように神と話す人に他なりません。それが聖性です」と述べた。
2002年10月6日付 オッセルバトーレロマーノ紙(バチカン)特別寄稿
関連ブログ
「世界を支配する秘密結社 謎と真相」 新人物往来社