2005年03月01日

スリーピー・ホロウ(1999年) ティム・バートン監督

スリーピー・ホロウのオフィシャル・サイト
今回で3回目だったりする、見たの。その割りには、楽しめた作品。未だ疑わしきは罰する、という時代に科学的捜査を主張し、周囲から浮いて邪魔者扱いされ、左遷よろしく問題事件担当を命ぜられる主人公。ジョニー・ディップがまたまたいい味出してます。しかし、いつも思うんですが、この人凄いなあ~。「ナインズ・ゲート」「パイレーツ・オブ・カリビア」も私的には全く別人に見える。与えられた役になりきる一方で、その役として見事に存在感ある一つの人格を演じ切るなんて・・・天才ですよ(拍手!)。

さて、その捜査官がよりによってもっとも非合理な「首なし騎士」の幽霊事件を担当するのですから、どうしたって無理が生じてくる訳です。最初はそんなことある訳無いと、当然幽霊説を否定するわけですが・・・事実は事実。自分が体験することにより、目前の現象を受け入れたうえでいよいよ真相に迫っていきます。

で、その合間に何故かくも合理主義の権化になっていったかのエピソードも入ってきます。
(以下、ネタバレ含む)
主人公の捜査官の母が実は、魔女として父に殺された悲しい思い出があったりする。ここで出てくるのが魔女裁判で有名な「鋼鉄の処女」(明治大学刑事博物館に複製有り。プラハにも似たような拷問道具がありました)。そのショックで合理的思考に走るわけです。で、お約束のロマンスがあったりもしますが、全体に漂う雰囲気はなかなかGOOD! どいつもこいつも本当のことなど話さない田舎の閉鎖的雰囲気もあり、そこで奇妙な科学的道具を用いての科学捜査も幾分ユーモラスだったりする。

結論言っちゃうと、一旦犯人かな?って思わせておいて真犯人が出てくるのは、王道ですが悪くないです。で、真犯人も悲惨な過去を持ち、もともとの西欧とかならありがちな村はずれに住む、迫害された魔女だったというのも自然な感じでOKです。木の根元に別な世界(空間)があるっていうのもドルイド教とかに遡らなくてもしばしば見られる話ですが、それなりに映像と合っていていいかも? 基本的には怖くないホラーってとこかな? 全体の雰囲気がいいので見ておいて損はない作品でしょう。私は結構、好きです。実質的にスプラッターになっていないのもポイント高いですね!

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posted by alice-room at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 【映画・DVD】 | 更新情報をチェックする
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