"Golden Legend”の説明 The Columbia Encyclopedia, Sixth Edition. 2001.
《日本語訳》
「黄金伝説」。ヤコブ・ダ・ヴァラギネにより13世紀に書かれた聖人の人生を集めたもの。元々は"聖人の人生の読み物”というタイトルだったが、(宗教改革まで続いた)その人気故にすぐ黄金伝説と呼ばれるようになった。
それは1年の各区分と個々の祝祭日の紹介をしている聖人カレンダーであり、批判的な目的や歴史的な目的ではなくて、聖人らしい生活の理想を表した不思議な話をまとめたものであった。それは伝記を集めたものというよりは礼拝の為の本であり、早い時期にラテン語からそれぞれの国の言葉に翻訳され、ウィリアム・キャクストン(英国の印刷業者)が英語訳を出版した。
話の幾つかは、奇想天外で単純でもあり、粗野なラテン語でルネサンスの人文主義者達には軽んじられた。しかし、その本が非常に人気を博したことは明白で、中世文学に広い影響力を有していたことからもそれは明らかだった。グレンジャ・リャンとエルム・リペルジャにより、洗練し、幾分短く改作されものが1941年に現われた。
The Golden Legend: Readings on the Saints 「黄金伝説」 獲得までの経緯
2005年02月24日
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください
この記事へのトラックバック