(以下、引用)
ファリド教授は、「芸術家のペンや筆の運びには、人間の目には見えないが画家ごとの特徴が確かに存在する。数学的、統計学的な分析を使えば、その特徴は解明できる」と説明する。
キャサリン・ハート氏は次のように述べる。「鑑定家たちは、その生涯を美術品を見極める訓練に費やす。自分が専門とする画家を非常によく知っているのだ。科学的な保存や鑑定とともに、今回発表された分析ツールはパズルの1ピースとなり、真贋調査に利用できる新たな手法になる可能性がある」
勿論、このツールだけで真贋の判断にとってオールマイティーにはならないと書かれていますが、なかなか魅力的ですね。複数の方法が使えれば、より総合的に判断できて成果が挙がることが期待できるでしょう。まあ、私にはそんな判断が必要なほど高価な作品は買えないでしょうけど。
でも、このツールの使用により、有名な作品でも後世加筆・修正が加えられたものとかは、その部分を特定したりすることにも利用できそう。本当の意味で、作者が描いたままのオリジナル作品を見てみたいですしね。美術館に行った時にも、そのほうが嬉しいし。