2006年10月03日

「中世の芸術」グザヴィエ・バラル イ・アルテ 白水社

cyuseinobijyutu.jpgバランス良く中世における芸術全般を概説している入門書、クセジュ文庫です。歴史的な面、社会的な面、地理的な面など多面的に捉えて説明しています。知識としての情報はたくさんあったうまくまとめられているのだが、この手の本にはつきものの宿命ですが、読んでるとかなり眠くなってしまうのが難点。

一般的によくある概説書であるが、他の本と異なる点は、「第3章 中世の芸術の研究」。学説史のようなものが書かれており、どういった流れが中世の研究にあり、それぞれの流れ(学説)の中で著名な研究者の占める位置が分かる。こういった研究における位置付けを理解したうえで読み進めていくのは大変有用だと感じた。

でも、概説書・入門書なんだけど、これ最初に読んだらつまんなくて中世美術が嫌いになりそう・・・。やっぱり最初にモノを見て感動して、個々のもに対する好奇心を満たしてからでないと、美術史的な話にまで興味持てないなあ~私だったら。

よくまとまっているし、悪くはないと思うのですが面白くはないです。常に本に対して面白さを求める私がいけないのかもしれませんが・・・。う~ん、こういうのって難しいね、ホント。

中世の芸術(amazonリンク)
【目次】
第1章 中世芸術の観点
(歴史、地理、年代
ビザンツ、西欧、そしてイスラム
都市、城、そして修道院
教会堂、扉口、回廊
クリュニー会とシトー会
大聖堂
芸術家、職人、そして施主)
第2章 中世芸術の展開
(古代末期と蛮族侵入期のヨーロッパ
カロリング朝の世界
十世紀、オットー朝芸術、ロマネスク芸術の始まり
ロマネスク芸術
ゴシック芸術
中世末期)
第3章 中世芸術の研究
(学問としての歴史―いくつかの道標
史料
考古学
図像学
記念建造物とその修復
中世芸術の博物館)

関連ブログ
「甦える中世ヨーロッパ」阿部 謹也 日本エディタースクール出版部
「図説世界建築史(8)ゴシック建築」ルイ・グロデッキ 本の友社
「図説 大聖堂物語」佐藤 達生、木俣 元一 河出書房新社
「パリのノートル・ダム」馬杉 宗夫 八坂書房
「フランス中世美術の旅」黒江 光彦 新潮社
「キリスト教図像学」マルセル・パコ 白水社
「芸術新潮1996年10月号」生きている中世~スペイン巡礼の旅
「ヨーロッパのキリスト教美術―12世紀から18世紀まで(上)」エミール・マール 岩波書店
「中世の美術」アニー シェイヴァー・クランデル 岩波書店
「ロマネスクのステンドグラス」ルイ グロデッキ、黒江 光彦 岩波書店
「中世の美術」黒江 光彦 保育社
「シャルトル大聖堂」馬杉 宗夫 八坂書房
「図説 ロマネスクの教会堂」河出書房新社
「フランス ゴシックを仰ぐ旅」都築響一、木俣元一著 新潮社
「ゴシックとは何か」酒井健 著 講談社現代新書


posted by alice-room at 18:34| 埼玉 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | 【書評 美術】 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ああ、Alice/roomさんでもそう思われたのですか。。。私もこの本を持っていますが、どうもときめきませんでした。
はじめに読む本じゃないですよね。。
イメージがわかないだろうとおもうし。
勉強にはなるけれど。
Posted by seedsbook at 2006年10月04日 16:04
seedsbookさん、お持ちですかこの本。やっぱり辛いですよね、これって!
もうちょっと楽しませてほしいです。あくまでも楽しみで知識を求める者としては・・・。seedsbookさんに同感です。
Posted by alice-room at 2006年10月04日 21:57
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