実際に書いてみる、という行動にうつしてみるか否かが、本書を生かせるかのある意味分かれ目ではありますが、興味深い点もあります。
視点を本を書く際のネタにする、それだけで、しばしばビジネス書でよく言われる、仕事をする際の視点の複数化(作業者視点、上司視点)をより広い視野で出来るかと思います。なんせ、当事者から思いっきり離れた作者の視点で見るなんて、滅多にないことですし♪
著者はマーケティング関係を専門にやられていたことがあるそうで、本書も作家として出版できる可能性がより高まるように、きっちりとニーズに合わせて、最小限の労力で成果を得られるようにロジカルにアドバイスをされています。
それはそれで良心的であり、有意義ですが・・・・正直、つまらない内容の薄い本が増えるんだろうなあ~?すぐさまブックオフで100円になるタイプの本が・・・。
私は、自分の夢があるのでその為に自分自身の考え方で、愚直で効率が悪くても、主観的に可能な限り納得いくだけのクオリティーを持ったものを生み出せるように頑張りたいですね。
まあ、その為に先々週買ったフランス語の文法書勉強しないと、今年はフランス語でゴシック建築の文献を読むのが目標ですから!!
資格試験の勉強に時間を割かないと決めたのですから、その分、こちらをやらないとね。
本を出すことが目標なら本書は悪くありませんが、自分として勉強する意義を見出したいなら、即物的な発想の本書をお薦めしません。受験勉強の参考書を読んでいるようなモノです。シンプルなハウツー物です。
本書がどうとかいう話ではなく、あくまでも読み手の問題になりかと。
まあ、確かに周りにいくらでも作家になれそうな人はいますが・・・多国籍企業のユダヤ人の会社に勤め、元KGBの人が・・・・・未来の作家さん、頑張ってネ!(笑)
【目次】週末作家入門 まず「仕事」を書いてみよう (講談社現代新書)(amazonリンク)
第1章 誰でも作家になれる
第2章 あなたの人生の棚卸し
第3章 ビジネス書をつくろう
第4章 経済小説をつくろう
第5章 あなたの本を出版する