こういう系のいささか変わった建物とか好きですし、是非行ってみたいと思っているさざえ堂や三仏寺投入堂が載ってたので、とりあえず読んでみました。
う~ん、内容は正直大したことないかと。
でも、説明は建築家としての著者の視点からですが、この手の本によくある視点とは、いささか異なるせいか、それはそれとして面白く読めます。
勿論、ど素人の私がいうのははばかれますが、著者が読み解く説明には、なかなか全てにおいて首肯できませんけどね。
堅いのをくずすのが、日本流の文化受け入れと消化というは、なるほど・・・とは思いましたが、余談で載ってた都庁のコンペの話は、どうかと思いましたが・・・。
コンペの条件にあえて合致しないものを出したということですが、日本が一番欠如しているであろう、権力的示威面の象徴性を前面に出さない、否、今更市民と調和しても意味ないかと・・・。
水戸のアートタワーだっけ?
これ著者の設計だったんだ。
個人的には何度も実物見てるけど、その度にセンスのない税金無駄使いのゴミの象徴だと思ってきましたが・・・やっぱり、ゴミだよねぇ~。
周囲との景観との間に、調和やバランスのカケラもないかと。
個人的には大嫌いな部類ですね。いかにもこけおどしで、何も強い意志が感じられないし・・・。
ル・コルビジュも個人的にはどこがいいのか分かりませんけどね。
今年は、去年行き損なったイスタンブール行くので、見るべき価値のある建築物を観に行こうっと♪
【目次】日本建築遺産12選―語りなおし日本建築史 (とんぼの本)(amazonリンク)
はじめに 「柱」と「架構」から日本建築史を読みかえる
1 神を感知するために
出雲大社
伊勢神宮
2 「柱」原理主義
浄土寺浄土堂
唐招提寺金堂
3 のびゆく内部空間
円覚寺舎利殿
三十三間堂
4 二つのフリースタイル
三仏寺投入堂
西本願寺飛雲閣
5 テーマパークの近世
さざえ堂
修学院離宮 上の御茶屋
6 20世紀日本建築の到達点
代々木オリンピックプール
水戸芸術館アートタワー
おわりに 「やつし」の美学をめぐって
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