2006年10月14日

「SFバカ本 だるま篇」廣済堂出版

タイトルのまんまである。SFと言えば言えなくもないが、要は空想上でしかありえない設定で、トコトンお馬鹿な話を作ったものである。

いろいろと疲れた時、漫画を読むのとは違った気軽さともっとポップなお馬鹿さ加減で癒されたい時に読むのならいいかもしれない。頭が冴え渡り、仕事でもプライベートでもバリバリ何でも出来そうな時は、手にとるべき本ではない。時間の無駄である。

岬氏の作風はいつもの「魔女でもステディ」的なほんとご都合主義の読み易さ最優先は変わらないもので、まあ気軽に読み飛ばし、いつものようになにも残らない。

牧野氏にいたっては、あの「MOUSE」の著者が・・・とも思うが、やっぱりピアッシング系のマゾっぽいのお好きなんですねと納得した。

大原氏に至っては、いつもの精神病んでる系がいささかぶっ飛んでる系になり、正直うざくて失望した。個人的な好みだけど、「未来視たち」とか「ハイブリッド・チャイルド」のノリと世界観が好きだったので悲しかった。

山下氏の作品は初めて読んだが、まるで筒井康隆氏のようなブラック感あふれる感じが結構、好きだった。ただ、アンソロジーになるのかな?この本はいらんなあ~。実際のところ。
【目次】
リストラ・アサシン(山下定)
奇跡の乗客たち(梶尾真治)
液体X(かんべむさし)
サイバー帝国滞在記(松本侑子)
ゴースト・パーク(難波弘之)
花モ嵐モ(大原まり子)
踊るバビロン(牧野修)
薄皮一枚(岬兄悟)
フィク・ダイバー(井上雅彦)
12人のいかれた男たち(岡本賢一)
SFバカ本 だるま篇(amazonリンク)
ラベル:SF 書評
posted by alice-room at 14:48| 埼玉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 小説A】 | 更新情報をチェックする
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