2005年03月24日

「怪物誌」荒俣宏 リブロポート(図版13枚有り)

まずは博物誌というと、いろんな所で必ず出てくるコンラート・ゲスナーの「博物誌」。私もいろんな資料を調べた時に名前だけはよく聞くので漠然と気にはなっていたんですが…。16世紀の人なんですね。荒俣さんの文章によると、このゲスナーという人、直接調べられるものは可能な限り自分の目で調べ、直接調べるのが不可能なものは、いつわりと知りつつも恣意性を避けて、入手可能な資料を忠実に模写したそうです。ほ~、なかなか興味深い姿勢ですね!

個人的には、とにかく関心があるものや綺麗なものを本から撮り込んでみました。スキャナーだと時間がもったいないのでデジカメ利用です。ちょっと歪むのはしかたないですね。あくまでもメモですので。(クリックで拡大します)

ゲスナー「動物誌」四足獣編 海の怪獣 インドサイ

一番左はゲスナー「動物誌」四足獣編で描かれている怪物はスウ。現地語で<水>の意味。真ん中の右半分は、ゲスナーの著作を出した出版社のアンドレア・カンビア社の紋章。で、左半分は上から海の怪獣ジェニー・ハニヴァー。人為的に作られた怪物。二番目は海のライオン。三番目は海馬。右のものはインドサイ。但し、長い航海で腫れ物が生じて変わった姿になったもの。あちこちの絵画でも見られる有名なもの。

ドラゴン 海坊主 海の大主教

左はドラゴン各種。真ん中は海坊主。別名、海の大主教、海の修道士。この種の怪物がカトリック腐敗を断罪するシンボルとしてマルティン・ルターらに利用されたそうです。即ち、畸形とは堕落したカトリックの没落を予兆するサインという宣伝がされていたそうです。う~ん、でも私が調べた資料では逆に、これら異形のものが海においてもキリスト教に帰依したとして、むしろ教会の権威付けに利用された話もあるのだけれど…?話が錯綜してますね、なにかいい資料や研究所があれば読んでみたいもんです。で、右のものの右半分は海の大主教。左半分はセイレーンとも呼ばれるトリトン。

鯨 ヒュドラ

左は右半分の上から鯨を襲うシャチ、次に船を襲う鯨、最後に解体される鯨。左半分も鯨です。で、右はセバ「博物宝典」のヒュドラ。

ヨンストン「禽獣虫魚魚図譜」の一角獣 一角獣 一角獣

左は、ヨハン・ヨンストン「禽獣虫魚魚図譜」と一角獣。左半分のうち真ん中の一角獣には足に水かきがあるのが特徴的。真ん中は、一角獣3種。右は上から、一角獣のオナガー、海狼、野生山羊。

ヨンストンのドラゴン象人間 レチフ・ド・ラ・ブルトンヌの「南半球の発見」

左は「禽獣虫魚魚図譜」のドラゴン各種。右は本の表紙にもなっているレチフ・ド・ラ・ブルトンヌの「南半球の発見」に出てくる象人間。

個人的には、これぐらいメモしておけばもう十分。整理するのも疲れるし…。

関連ブログ
「バロック科学の驚異」 荒俣宏 リブロボート(図版3枚有り

posted by alice-room at 03:13| 埼玉 ☔| Comment(9) | TrackBack(2) | 【書評 未分類A】 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おじゃまいたします。
ごぞんじかと思いますが・・・
『世界びっくりニュース』からです。
   ↓
http://www.excite.co.jp/News/odd/00081111424324.html
Posted by Tukasa-gumi at 2005年03月24日 11:51
セイレーンって3姉妹のうちの一人でしたよね?別名トリトンだったのですか? 知らなかった。セイレーン伝説は多分ギリシャ神話から来ていて、美しい声・歌声で船乗りを誘惑して船を難破されて、サイレンの語源になっているんですよ(綴りも一緒)。
Posted by Megumi at 2005年03月24日 12:34
Tukasa-gumiさん、情報有り難うございます。この集会で話される内容を、ネットで即時放送して欲しいですね(下に同時通訳の字幕付きで)。なんか楽しそう(笑顔)。

うちのブログでもちょこっとだけ、コメントしておりますので、お時間がある時にどうぞ。

http://library666.seesaa.net/article/2540779.html
英国の教会で「ダ・ヴィンチ・コード」の集い
Posted by alice-room at 2005年03月24日 20:39
Megumiさん、いつもコメント有り難うございます。荒俣さんの本では、別名トリトンとか書かれていました。どこまでが正しいかは、ちょっと怪しいですが・・・?
サイレンのお話、そうみたいですね。私も友人からその話を聞いて、初めて知りました。言葉にはそういう由来があるものって結構あるみたいですね。そういうものを集めた辞典とかあると楽しそうですね!
Posted by alice-room at 2005年03月24日 20:45
alice-roomさん、こんばんは
トリトンつながりと言うことでTBさせていただきました。
ジャンルは違いますが、お許しください。
ご存じかもしれませんが、コンラート・ゲスナーの「博物誌」は、以下のサイトで見られます。
http://www.humi.keio.ac.jp/treasures/nature/contents_j.html
それでは、よろしくお願いいたします。
Posted by lapis at 2005年04月08日 22:21
lapisさん、こんばんは。TB&コメント有り難うございます。私もトリトンと聞くと、第一にアニメのを思い出してしまいますね。

あと、博物誌のサイトをご紹介有り難うございます。こういうのサイトがあるとは全然知りませんでした~。そういえば、美しいハチドリをブログで紹介されている記事もお書きになってましたね。いろんな美しいものがあるサイトをたくさんご存知ですね!

情報有り難うございます。

Posted by alice-room at 2005年04月09日 00:45
alice-roomさん、こんばんは
今度は、セイレンについて書きましたので、TBさせていただきました。
お願いがあります。ムルゲンという聖人は、黄金伝説に載っているのでしょうか?
お暇なときに教えていただければ、大変嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
Posted by lapis at 2005年04月10日 23:56
alice-roomさん、こんにちは。「本を読みながら」のうたたねねこと申します。TB&コメントありがとうございました。
一角獣のほかにもいろんな怪物がいるんですね~。興味深いです。画像が実際に見られて勉強になりました。
Posted by うたたねねこ at 2005年05月24日 12:56
うたたねねこさん、こんにちは。想像上の生き物にしても、興味深いですね。こういうのは見ているだけで楽しいですね。
Posted by alice-room at 2005年05月24日 13:42
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック

海のトリトン
Excerpt: 海のトリトン DVD-BOX 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント 発売日: 2001/09/21 メディア: DVD フレッツ・スクウェアの名作アニメ劇場で、『海の..
Weblog: カイエ
Tracked: 2005-04-08 22:15

セイレンについて
Excerpt: セイレンは、 ギリシア神話に登場する女の頭部と鳥の身体を持つ海の精である。河神アケロオスとムーサのメルポメネ(またはテルプシコラ)との娘と言われている。シチリア島近辺の小島に住み、美しい歌声で船乗りを..
Weblog: カイエ
Tracked: 2005-04-10 23:47