個人的には、とにかく関心があるものや綺麗なものを本から撮り込んでみました。スキャナーだと時間がもったいないのでデジカメ利用です。ちょっと歪むのはしかたないですね。あくまでもメモですので。(クリックで拡大します)



一番左はゲスナー「動物誌」四足獣編で描かれている怪物はスウ。現地語で<水>の意味。真ん中の右半分は、ゲスナーの著作を出した出版社のアンドレア・カンビア社の紋章。で、左半分は上から海の怪獣ジェニー・ハニヴァー。人為的に作られた怪物。二番目は海のライオン。三番目は海馬。右のものはインドサイ。但し、長い航海で腫れ物が生じて変わった姿になったもの。あちこちの絵画でも見られる有名なもの。



左はドラゴン各種。真ん中は海坊主。別名、海の大主教、海の修道士。この種の怪物がカトリック腐敗を断罪するシンボルとしてマルティン・ルターらに利用されたそうです。即ち、畸形とは堕落したカトリックの没落を予兆するサインという宣伝がされていたそうです。う~ん、でも私が調べた資料では逆に、これら異形のものが海においてもキリスト教に帰依したとして、むしろ教会の権威付けに利用された話もあるのだけれど…?話が錯綜してますね、なにかいい資料や研究所があれば読んでみたいもんです。で、右のものの右半分は海の大主教。左半分はセイレーンとも呼ばれるトリトン。


左は右半分の上から鯨を襲うシャチ、次に船を襲う鯨、最後に解体される鯨。左半分も鯨です。で、右はセバ「博物宝典」のヒュドラ。



左は、ヨハン・ヨンストン「禽獣虫魚魚図譜」と一角獣。左半分のうち真ん中の一角獣には足に水かきがあるのが特徴的。真ん中は、一角獣3種。右は上から、一角獣のオナガー、海狼、野生山羊。


左は「禽獣虫魚魚図譜」のドラゴン各種。右は本の表紙にもなっているレチフ・ド・ラ・ブルトンヌの「南半球の発見」に出てくる象人間。
個人的には、これぐらいメモしておけばもう十分。整理するのも疲れるし…。
関連ブログ
「バロック科学の驚異」 荒俣宏 リブロボート(図版3枚有り
ごぞんじかと思いますが・・・
『世界びっくりニュース』からです。
↓
http://www.excite.co.jp/News/odd/00081111424324.html
うちのブログでもちょこっとだけ、コメントしておりますので、お時間がある時にどうぞ。
http://library666.seesaa.net/article/2540779.html
英国の教会で「ダ・ヴィンチ・コード」の集い
サイレンのお話、そうみたいですね。私も友人からその話を聞いて、初めて知りました。言葉にはそういう由来があるものって結構あるみたいですね。そういうものを集めた辞典とかあると楽しそうですね!
トリトンつながりと言うことでTBさせていただきました。
ジャンルは違いますが、お許しください。
ご存じかもしれませんが、コンラート・ゲスナーの「博物誌」は、以下のサイトで見られます。
http://www.humi.keio.ac.jp/treasures/nature/contents_j.html
それでは、よろしくお願いいたします。
あと、博物誌のサイトをご紹介有り難うございます。こういうのサイトがあるとは全然知りませんでした~。そういえば、美しいハチドリをブログで紹介されている記事もお書きになってましたね。いろんな美しいものがあるサイトをたくさんご存知ですね!
情報有り難うございます。
今度は、セイレンについて書きましたので、TBさせていただきました。
お願いがあります。ムルゲンという聖人は、黄金伝説に載っているのでしょうか?
お暇なときに教えていただければ、大変嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
一角獣のほかにもいろんな怪物がいるんですね~。興味深いです。画像が実際に見られて勉強になりました。