あちこち旅行していて国内以外にも海外の博物館でも日本製のミイラを見た覚えがあるが、こういうのってなんかスキだったりする。う~、俗物根性丸出しの私です(笑)。

じゃ~ん!人魚のミイラです(パンフより転載)。双頭部は張り子で開けた口には魚の口が使われているそうです。で、下半身の魚の部分はコイの仲間らしいです。
江戸時代には、職人がたくさん作って海外へ輸出してたのは有名な話ですし。こういう珍奇なものを喜ぶのは世の東西を問わず、人間のさがですかねぇ~。
こういうのと一緒に湯殿山の即身成仏を一緒に並べたら・・・などというなんとも不敬な考えさえ、一瞬頭をよぎってしまった私です(これはいけませんね)。もっともミイラの製法に関しては、日本の場合、燻製にして柿渋を塗って防腐効果を高めたりしてたそうで、輸出用のお土産ミイラと作り方は似ていたそうですが・・・ものの本によると。

ハイハイ、こちらは人魚の爪です。実態はオキゴンドウと呼ばれるハクジラ類の歯の化石だそうですが、そういう無粋な見方よりはそれを珍重していた当時の人々の考え方の方がよっぽど面白いですね。
ほら、食べると不老長寿になるという八百比丘尼伝説で有名な人魚の肉とか他にもいろんなものが出品されています。そういうものが一堂に集められて見られるのは嬉しいですね♪
和漢三才図会や各種の古文書に出てくる妖怪なども紹介されていて、まさに眼福ってな感じです。これだけ、各種多様なものが見れて常設展料金なのはなんとも嬉しい限りです。

こちらは天狗のミイラ。頭はネコで身体はヤマシギという鳥から出来ているそうです。

で、こっちは天狗の爪。巨大なサメの歯の化石です。
予想以上になかなか見られない珍しい物が多数あり、なんとも楽しいです。個人的には、国立博物館よりも秋祭りに出てくる見世物小屋でおどろおどろしい口上を聞きながら、見れたら最高だったりするんですが・・・。
あるいは、もったいぶった古刹で何十年に一度の御開帳とかね。秘仏の公開なんかのノリでやっていただけると更にムード満点だったりします(ニヤリ)。
まあ、欲をいえばキリないですが、お暇のある近くの方は是非野次馬根性丸出しで行って来て見て下さいな。楽しめますよ~。マニア向けの異性を連れてデートにも宜しいかと(笑顔)。
あっ、念のため、写真は禁止されていて撮れません。それだけは残念でした。撮れたら、もっと面白い画像を紹介できたのですが・・・。
余談:
科学博物館には、特別展の「大英博物館 ミイラと古代エジプト展」に人が群がっていましたがあんまり興味ないなあ~。わざわざ日本で時間制限されてみなくてもロンドンかカイロ行ってくればいいじゃんって思ってしまいます。
それよりも私としてはこちらイチオシです!!
逆に海外だったら、こちらの方が受けると思うけどなあ~。ただ、科学博物館って思ったよりもいろいろな展示物あるんですね。新館を回っていたら、時間がなくなり、国立博物館の仏像の特別展を見に行く時間がなくなってしまいました(涙)。なんとも残念。来週は劇団四季の「オペラ座の怪人」を見に行くから行けないし、来週は酉の市行くからなあ~。11月の連休中に行けるといいのですが・・・。
その後、連れがPCを買うので価格調査を兼ねてアキバへ行ったのですが、衝撃を受けました。えっ、いつのまに・・・???
秋葉原の駅構内がずいぶん広くなっていました。しかも改札を抜けると、メイド姿のお姉ちゃんが色とりどりのメイド服を来てチラシを配っています。池袋とかにもたまにはいますが、これだけたくさんのメイド姿を駅前で見るとは・・・。
どこの国じゃい、ここは???
半年ぐらい来ない間にこんなになっているとは・・・恐るべしメイド増殖率。特にイベントとかがあったわけでもないのにこれかよ~と横目でちらちら見ながら、ソフマップやツクモでノートPCの価格をチェックし、ジャンクや店頭の怪しげな特価商品を冷やかしていると、何故かアキバに輸入食料品店が。
チョコとかお菓子でも買おうかと思って、店内を物色していると・・・!?
見るからにオタクっぽい方とキャピキャピ(死語?)したフリフリメイドがショッピングしているのはまだ良いとしても、レジの店員さんがメイド姿。もう口をあんぐりと開けてボー然としちゃいました。
日本って凄いです。たぶん世界中を回ってもこんな国ないですね。ディズニーランドよりもなんぼか夢の国(あっちの国?)に行っていることを実感しました。まさにその非現実性や恐るべし!
参考サイト
国立科学博物館 化け物の文化誌展
日本の科学者技術者展シリーズ第4回 南方熊楠
関連ブログ
「化け物展」10月開催へ/人魚や天狗の“ミイラ”も
「かわら版 江戸の大変 天の巻」稲垣史生 平凡社
早速のレポートありがとうございます。楽しく読ませていただきました。
やはりこういういかがわしい企画は、面白そうですね。(笑)
それにしても、人魚のニセモノを作るのに注いだ当時の人々の情熱には凄いものがあると思います。
変わりばえのしない過去記事で申し訳ありませんが、人魚つながりでTBさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
アキバがメイドに浸食されているそうですが、このメイドも本物ではないわけですから、昔ながらの日本人のニセモノ好きが、こんな所に受け継がれているのかもしれませんね。(笑)
そうそう、メイドさんも偽者という視点が面白いですね。悪魔が姿を変えて、人間を堕落させようとしているのかもしれません(笑)。今、ゴシック聖堂を作ったら、悪魔の化身としてメイドさんとかも彫刻されるかなあ???
TBどうも有り難うございました。
lapisさんの視点も面白かったです。確かにその通りです。
数年前に娘と原宿に出た折、彼女はゴスロリショップと店員さんを写真にとって、とーってもイヤな顔をされてました(笑)
偽者とわかって、それを楽しむってのも粋です。
とわかっていても、メイドとなるとちょっと・・・(笑)
これ興味ありました。面白そうですね。
そこからメイド(冥土?)に話が広がったのがまたいいですね。
Lapisさんの視点がまた鋭く面白いですね。
このおたく事情をおたく好きのアメリカ人が綴り、
それを師匠の日本人が邦訳した本が以下です。
オタク・イン・USA 愛と誤解のAnime輸入史 (単行本)
町山 智浩 (翻訳), パトリック・マシアス (著)
なかなか面白いですよ。
申し訳ありません。
2重投稿です。
ご迷惑をお掛けします。
削除お願い致します。
先日ちょうど荒俣宏の怪奇の国ニッポンで人魚のミイラのはなしを読んだところでした。
Alice-roomさんがうきうきと展示をごらんになっているところが目に浮かびました
bonejiveさん>今晩は。コメント重複分削除しておきますね。おきになさらないで下さい。私も良くやってしまいますから。
アメリカ人によるオタクの本ですか、ちょっと好奇心湧きますね! まずは本屋でチェックしてみたいです。外国のオタクとしては、アメリカ人以上に英国人が凄いみたいですね。どうやら凝り性の性格が出るみたいです(笑顔)。
seedsbookさん>ばれました?ちょっと軽くスキップ気味だったかもしれません。そういえば、こないだの日曜日に荒俣氏の生涯を40~50分番組でやっていましたが、非常に面白かったです。一昔前の象牙の塔にこもった学者以上に学究の徒、というか・・・趣味人、あるいは変人ぶりにやっぱり好きな事にそこまで打ち込まなければいけないなあ~と尊敬と共に自己反省することしきり。もっと&もっと趣味に走って好きな本を読んだりせねばと心から思いました(満面の笑み)。
こちらはいけませんでしたがベルギー王立美術館展に行ってきました。
国立博物館で11月5日まで開催中の光彩時空もちょっと楽しんできました。
これいいですよ。TBさせて頂きます。
お許しください。
TBどうも有難うございました。