2006年10月30日

オペラ座の怪人~10月28日 劇団四季

どれくらい久しぶりでしょうか?劇場でファントムを見るのは。映画で「オペラ座の怪人」を見て、一緒に見ていた連れが大変気に入っていたので、映画もいいが是非劇場で見とかないとと勧めつつ、自分も是非久しぶりに見たかった作品です。

会員予約で受付開始から約一時間。ようやく土曜のマチネに予約を入れられたのはもう半年以上前の話でした。相変わらず、いい席を押さえるのは大変なんだよね。ふう~。

さて、カレッタ汐留に行くのは実は初めてなんだけど、う~んスタイリッシュではあるかもしれないが5年もすると全て変わってしまいそう。薄っぺらな建築計画だと思ってしまう私はひねくれ者かもしれません。亀の噴水って子供騙し? 天下の電通さんにしては・・・?

まあ、それはおいといて。
新しい劇場を見て一言。狭い。狭過ぎる。座席に至っては飛行機のエコノミーではないんだから・・・もう~。一万円以上も出してこの席かよ~と愚痴の一つも言いたくなります。四季の春や秋の劇場と比べてもはるかに狭い。ロンドンのHer Majesty TheaterやNYでファントム見た時でもこんなに狭いとこなかったぞ~。

正直非常に狭い空間である。但し、それ自体は悪いことではない。劇場が狭いということは、舞台の演者と観客の距離が近いのでそれだけ身近に見れるのだから。

まどろっこしいので一挙に結論から言ってしまおう。良かった点、とにかく観客と舞台が近い。前から5列目のセンターブロックでシャンデリアが落ちる位置を狙って席を取ったが、正解でした。演者の表情や微妙な手や体の動きが実によく見える。また、声が直接聞こえる感じである。
逆に悪かった点。舞台が開始されたら、席の狭さなど全然気にならないが、演じる舞台空間まで狭いことに気づいた! バレエの部分など、私がこれまで見た中では非常に小さく踊っていることを感じた。まだ、人の動きもいろいろな部分で演出上変更されているように感じた。シャンデリアも小さい。シャンデリアの動く範囲も狭い。赤坂でやっていた時と落ちてくる迫力が違う。

まあ、こんな感じで生意気なこと言ってますが、やっぱりファントムは大好きです。あと何回か千秋楽までに行こうっと!クリスティーヌの声は、何人もの女優の方のを聞いているが結構良かったと思う。非常に綺麗だし、声量も申し分なし。アリアの部分では、うっとりと歌声を堪能させて頂きました。最後のカーテンコールでも一番いっぱい拍手しました。今回の一押し。

ラウルは無難で問題なし。ファントムは前半に声がおかしいところがあって興醒め。後半はそこそこ良かったかも。ただ、もう少し渋みがあるとねぇ~。個人的にはあまりいいと思いませんでした。

残念だったのは、カルロッタ。ある意味もっとも声量が必要な役どころなのに、全然声が響かない。クリスとは違いながらも、プリマドンナとしてキラリと光るものが欲しいですよね。

以前、四季好きの人達とオフ会で話していて盛り上がった話題にカルロッタは、実はとっても可愛らしい女性でクリスティーヌの為に主役を降ろされる悲劇の女性という解釈もできるというものがありました。私もそれを結構強く支持していたのですが、それは我儘であっても無邪気な人気女優であれば、クリスを非難するぐらいは普通の行動だろうと思うのです。普通に見ると、クリスティーヌと比較して嫌な自惚れたおばさんぐらいに見られがちですが、素晴らしい歌声を持ち、人気があるのを支えているその声量と、クリスとは違ったアリアの美しさが必須ですよね。それが今回の舞台では無かったと思うのですよ~。

クリスだけではファントムとしては、物足りないです。とまあ、好き勝手なファンの独り言ですが、やっぱりファントムはいいです。10回を超えてから数えてませんが何度見てもイイ! 早くまた観に行きたいな♪ とっても楽しく過ごさせて頂きました。久しぶりに泣けたし、不満はあっても満足です(満面の笑み)。

ただ、今度は全てに大満足できるといいな。何度か行っていて本当に素晴らしいと思ったときは、大声で「ブラボー」と叫びます。是非、久しぶりにそれも叫んでみたいものです。
【出演者】
オペラ座の怪人 佐野正幸
クリスティーヌ・ダーエ 沼尾みゆき
ラウル・シャニュイ子爵 北澤裕輔
カルロッタ・ジュディチェルリ 種子島美樹
メグ・ジリー 宮内麻衣
マダム・ジリー 戸田愛子
ムッシュー・アンドレ 林和男
ムッシュー・フィルマン 青木朗
ウバルド・ピアンジ 石井健三
ムッシュー・レイア 喜納兼徳
ムッシュー・ルフェーブル 深見正博
ジョセフ・ブケー 塚本信彦
関連ブログ
オペラ座の怪人
posted by alice-room at 00:21| 埼玉 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | 【芸術】 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
aliceさん、ご無沙汰しております。
やはりファントムお好きでしたね。嬉しい限りです。
私はNYブロードウェイのものを観て育ったので、日本の劇団四季のものを観た時は少しがっかりでした。
シャンデリアがしょぼすぎる・・・泣。
それでも最後は感動して泣いてしまいましたが^^
日本はこういう芸術を自身で創り上げる事はできないけれど、
模倣するのは本当に上手ですね。
私もまた汐留に足を運びたくなりました。
キャストもaliceさんのリストを参考にさせていただきますね。
Posted by なな at 2006年10月30日 23:54
ななさん、こちらこそお久しぶりです。ファントムいいですよねぇ~。私こそ、嬉しいです♪
確か赤坂でやっていた時は、そこそこ大きなシャンデリアでばっちり落ちてくる真下を狙って席をとったりしておりました。今回は、全体としていささか違和感があったかも?

なんだかんだ言っても好きなんですけどね(笑顔)。ただ、キャスト表ですがここしばらく私もあまり観て(聞いて?)いなかったのできちんと評価できていないかもしれません。それでも今回のクリスは良かったです。思わずmy little lotte~♪とか口ずさんでしまいましたもん。もっとも、angel of musicって若紫に対する源氏の君ジャンとか思ってしまう俗物の私ですが…(苦笑)。

私も千秋楽までには、もう何度か是非行ってみたいです。
Posted by alice-room at 2006年11月01日 18:38
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