2012年05月05日

23 Feb. "Fukushima 2012 Inside the Meltdown" from BBC document



ずっと前に友人から教えられていたけど、なかなか観る機会がなくて放置してました。
気になっていたんだけど・・・英語だしね。

1時間、英語の番組見るのって気合が要るので・・・。

GW中に見ようと思って、ようやく見れました!電車の中だけど。

BBCで2月3日に放映された番組で、福島原発のメルトダウンに至る過程などを実に詳しく、当時の映像資料に、当時の関係者からの証言を適宜加えつつ、時系列的に淡々と追っています。

勿論、これが全てだとは思いません。
まだまだ、表に出ない、出せない事実はたくさんあるのでしょうが、それでもここまで内情を詳しく報道している日本の報道機関ってあるのでしょうかね?

国内ではなんらかの報道管制(規制)がされているのかもしれませんが、常に最新の、正確な情報が入ってくるのは外国の報道機関によるものって、おかしいと思うのですが・・・・免許制で監督官庁のご機嫌伺いが必要だからという事情も分かるのですが・・・・自分達の都合の良い時だけ、報道の自由やら言論の自由をほざくマス・メディア。

民意を声高に叫びつつ、解散総選挙を避ける民主党。
まあ、それに一票を投じた国民がその尻拭いをする訳ですが、いたたまれないものがありますね。

さて、ゆうつべで観た感想。
東海原発の時も、最終的に人力により最悪な事態を脱したけれども、今回も個々人のまさに献身的な犠牲によって、かろうじて守られた! しかも『幸運なことに』・・・という枕詞があってこそのもの。

関係者各位には、本当に感謝の気持ちで頭を下げることしか出来ないが、なんとかならんのかねぇ~と正直心の底から思う。

日本には原発を持つだけの資格がない、のかもしれない?
それは否定しないだろう。誰でもが・・・。

だからと言って、今の原発を停止していて、この国がやっていけるだけの根拠ってナニ?
日本の世界における地位のジリ貧的低下は、目を覆うばかり。しかも、それが加速度的に悪化していく。

安定した職や雇用、人材教育も無しに日本って、この先どうするのでしょうね、ホント?

この番組では、政治的な過剰介入で結果的に現場を混乱させたのでは(?)とされる菅・元首相も何度も証言に出ています。60歳以上は・・・・とか、個々の言葉尻をあげつらう気はありませんが、国会議員の歳費に回す金や、子供手当てでばらまく金あるなら、原発の安全対策にまわすべきなんでしょうね。

ヘリからの空中放水で炉心の冷却を試みた自衛隊員。

現場に近づくと、放射線計が突如として跳ね上がり、アラートの警告音が鳴り響くような中で被爆を覚悟しつつ、放水車で冷却水を放水する東京都消防局の職員達。

尻が30センチ跳ね上がって、当初何が起こったかわからず、所長の爆発したんじゃんないか?という発言で差異悪事を覚悟した所員達とか。

綺麗事ではなく、その場ではもうやるしかなかったのかもしれませんが、名もないたくさんの人々に感謝の念を抱きました。

関係者、どれだけ被爆したのか、その影響はこれからなんだと思います。
スポーツで国民栄誉賞もいいのですが、本当に国から感謝すべきなのは、これらのたくさんの方々なんだと思いました。

せめて国が、そういった方々に対して、その後のケアや可能な限りの対応をしてくれることを願ってやみません。選挙の票にならなくても、国としてやるべきことは無数にあるのですから・・・・。

瓦礫の処理に困っている状況下、強制的に全国の処分地に割り当てる立法をしたっていいような気さえしますけどね。他の法律との調整もあるのでしょうが、公共の福祉の為、個人の過度な権利主張なんて抑制できるはず。

物の見事に、衆愚政治を演じる日本には、嫌気が差しますが・・・。
悲しいですね。いろいろな意味で。

もっとも、そういうことをいう自分自身がともすれば、自分だけの利益のことを優先してしまう可能性もあるわけで『神の見えざる手』は、こういう領域で働かないことは周知の事とはいえ、考えさせられます。

あ~しかし、普段しょうもない番組をたれ流しにしているNHKが何故、これ報道しないかな?もう~!

ほとんど関係者の発言が日本語で、下に英語の字幕がついてるぐらいだから、日本で流すのなんてすぐに出来そう。つ~か、そのまま見ても、日本語の部分だけで内容ほとんど分かりますし!
(英語できない人でも、この映像と日本語の発言だけで、十分過ぎるほど、意味分かります!!)

是非、是非、皆さん、観て下さいねぇ~。
絶対にお薦めです!!

最後に避難された方の苦渋の決断とかも描かれていましたが・・・・
(親と妻、末の娘が行方不明。ずっと家族を探していたが、放射能被爆の恐れから、1人見つかった娘さんをとにかく安全な場所に移動させる為、家族捜索から気持ちを切替、とにかく娘の為に避難しだす)

他にもたくさんの人が大変なご苦労をされているはず・・・。
少しでも、その後の状況が好転することを願わずにはいられません。

うちの大学時代の恩師も東北大学で現在も頑張っておられるはず、少しでも諸々良くなりますように!
新入社員時代、あの福島原発内へ入り、燃料貯蔵プールを見た記憶がありますが・・・・いろいろと思うところがありますね。

起こり得る事は、全て起こり得るってのは、真実なんでしょうね。
つ~か、自分のところの問題は、まだ些細な問題ですね。
やっぱり、いつ会社潰れても生きていけるようにしておかないと駄目なんだろうな、本当に。
休み明けが正直憂鬱だけど・・・・。(小さい、実に小さい話です)
posted by alice-room at 08:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 【ニュース記事B】 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック