今、読んでいる 「マグダラとヨハネのミステリー」。ダ・ヴィンチ・コードの元ネタ本のうち、未読だった最後の一冊。
読んでみると、この本すごい!というか、憑かれている?狂気の沙汰とも思えないような内容。マグダラのマリアがイエスの妻だった、なんていうレベルはもう大前提で考える間もなく、当然扱い(一応、いろいろと説明はされているけど)。イエスはユダヤ人じゃないし、魔術師(秘儀宗派)。マグダラのマリアはイシス神でもう、ありとあらゆるキリスト教的価値観を否定&否定&否定。当然、聖書なんて捏造が当たり前でしょ、扱い。
この本は何故、教会から禁書扱いされないのかな?やっぱ、売れてないからだね。これ買う人って、知らないで買ってしまった人か、知的好奇心が強い人か、オカルトマニアに限定されてしまいそうだもん(私はどれだ?)。面白かったし、いろんな文献一覧集として使えるけど。
おまけにヨハネはキリスト教徒ではなく、イエスの敵対者であったとか、もう歴史が変わってしまいますなあ~、ホント!
まあ、この本の感想は別途、詳細に書くのでここではタイトルのことを書きます。やっと本題!
そのイエスの敵であるヨハネを崇めるキリスト教徒が存在するそうです。南イラクの湿地帯とイラン南西部にいるというマンダ教。自称「聖ヨハネのキリスト教徒」というそうですが、イエスを弟子達や人々を誤った方向に導いた偽預言者、嘘つきとみなしている為、およそキリスト教徒として認められない人々。
彼らは、ローマ教会に吸収、弾圧されたライバルであるヨハネ教会の系譜を引き、グノーシス的な要素を持っているそうです。さてさて、これってどこまでは信頼できるんでしょうか??? 他にもこの本に書かれている事って…?
著者達がすご~い博識であることは、感嘆します。実際、すっごく調査している。いろんな文献に目を通している。但し、狂信者的な情熱で。学術論文も、偽書も、雑誌に書かれたエッセイでも何でも自分の思う仮説(当人には真実?)に使えることは貪欲に利用するのは、ほんと頭が下がります。
今日は4月1日。エイプリルフールということで、こういう話も許されるかなあ~って。でも、ここに書いたことは本当に、この本に書かれてます。すごいね、ゾクゾクしてきますね(笑顔)。
マグダラとヨハネのミステリー(amazonリンク)
2005年04月01日
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マンダ教は実在します。
キリスト教グノーシスに大きな影響を与えた、ゾロアスター教の異端派です。現在オーストラリアを中心に活動しているらしいです。
ここらへんに詳しいです。
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本の著者は、真実と自らの見解を同レベルで扱われているので、この本だけではどこまでが事実か判断できかねましたので。
教えて頂いた本も今度参照させて頂きますね。有り難うございました。