
カピトリーニ美術館からヴェネツィア広場に戻り、テルミニ駅へ戻るバスを探すが見つからない・・・。
そもそもストライキ中で、お目当てのバスが走っているのか怪しいうえにそのバスが通るバス停を探すのも土地勘の旅行者には大変辛い。
実は炎天下の中、だいぶ歩いて探したけど、バス乗れなくて・・・。
もう金よりも時間がもったいなくてタクシーを探すが、これまたなかなか捕まらない。
ようやくとめたタクシーは、本来メーター制なのにふっかけてくるし・・・。
普段だったら、まともなタクシー捕まえるまで乗らないんだけど、ストライキでみんながタクシーを利用するせいか、空いてるタクシー無いんだなあ~これが!
とにかく時間が大事とそんなタクシーでもかまわず、乗り込み、さっさと駅行けや~こらぁ~となった次第。
でも、時は金也り。
テルミニ駅は何度も利用しているけど、近くにこんなローマでも有数の老舗(?)教会があるとは知りませんでした!
今回、見る価値のある教会ばかりでしたが、ここも本当に良かったです(笑顔)。
西暦365年、真夏に雪の降る奇蹟のあったところに聖母マリアのお告げで建てた教会がここ、サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂です。


ここはイタリア国内だけど、教会の敷地だけはバチカンに属するんだって、大使館の敷地みたいですね。
天井も立派。

凝ってること、甚だしい。

そういった天井の一つ。

さきほどの天井の一部をズームで映したもの。
肉眼では、残念ながらここまで見えません。

同様に、天井の別なところを望遠で拡大したもの。


これは全体像ですが、それぞれの部分を見ると、更に素敵♪

下中央のレリーフ。

天井中央の聖母マリア。マリアの被昇天かな?題材は。

でもって、全体像のまさに中央辺りにあるのが、コレ!!
この構図って、私は始めてみたような気がします。
いわゆる "holy see" でしょ、これって。
バチカンを現す『聖座』の図像的表現。
フリーメイソンのアメリカ1ドル札じゃないよぉ~(笑)。
まあ、何度見ても天使の顔にすぐ羽根ってのが不気味っていやあ~不気味で見慣れないんだけどね。


こちらはステンドグラスだけを望遠でアップにしたもの。
精霊の鳩の下、聖母子像ですね。


光を採り入れる窓と窓の間もびっしりと装飾と絵画で埋め尽くされています。


そして、ここの教会のメインイベント。
アプシスのモザイク「マリアの戴冠」は13世紀末のもの。

右上部分のモザイクに焦点を当てて、全体を明るく加工するとこんな風に見える。
このアーチの右上部分もすっごく綺麗なモザイクなんだけれど、う~ん、残念!
写真には余りに映ってなかった(涙)。
一部しか伝わらないけど、もっとたくさんのモザイクがそこには描かれていました。
そこも必見ですね。

こちらはズームを最大限に利用すると、こんなにも大きく綺麗に写せました(エッヘン!)。
実際は光量が足りず、写真はコントラスト等の補正をしていますが、こちらの色見の方が実際に目で見たものに近い感じですね。
肉眼で見るともっと&もっと全体が暗いが故にかえって、キラキラと黄金色に煌く輝きがなんとも美しく、また薄暗さと相俟って、聖母の荘厳さと気高さを観る者に強く感じさせます。
まさにモザイクにしか出せない美しさです。
ヴェネツィアのサン・マルコ寺院のモザイクも本当にはっとさせられるほどの美しさですが、こちらも規模こそ小さいもののその美しさでは決してひけをとりません。
ここは駅からすぐだし、絶対に行っておくべきでしょう。
ローマでこれだけのモザイクが観れるなんて、行ってみるまで夢にも思いませんでしたもん!ホント!



こちらのモザイクも派手さはないが、じわりとくる聖母子像です。

先ほどの「聖母の戴冠」を少し別な角度から、写したもの。
大切なことなので二度(何度も写してますが・・・)言いました。って、オイ!

これは本来失敗した写真なのですが、横から差し込む光の軌跡が見えて、悪くないかと思い、載せてみました。