2012年09月01日

「シエナ」池上 俊一 中央公論新社

この本、読むのって2回目か3回目。
実際に旅行行くはるか昔に読んだ後、すっごく気になって7月に実際に旅行し、帰国後改めて先々週ぐらいに再読してみた。

最初に読んだ時には全く気付かず、読み飛ばしていて記憶に欠片も無かったことが、実際に行ってみて、初めて実感と共に、強い共感を持って目に飛び込んでくる内容が多々あった。

一度目に読んだ時の理解とは、全然違う読書体験になっています。

同じトスカーナ地方であってもフィレンツェとシエナの強く歴史的にも長い確執。
駅が直接、シエナに入りこまず、不便さは否定できないものの、それ故にフィレンツェ以上にまさに中世そのままに残っている感が半端無いです。

プラハで感じた中世を今回のイタリアで強く感じ、本書を読んで更に納得しました。
同じイタリアでもやっぱり違うもの、本当に!

・地下水路、フォンテ
・コントラーダ 象さん
・イタリア最古のシエナ銀行
・ヴィーコロ(街路)、立体迷路
・キジアーナ音楽院
・壁龕の聖母
・シエナの非キリスト教要素


【目次】
第1章 自然の力と人間の匠
第2章 都市の宇宙空間
第3章 コントラーダ―シエナ社会の細胞
第4章 芸術のリリシズムと誇大妄想
第5章 神秘か邪教か
第6章 悦楽のトポス


シエナ―夢見るゴシック都市 (中公新書)(amazonリンク)
posted by alice-room at 08:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 歴史B】 | 更新情報をチェックする
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