2006年12月13日

「美しき時祷書の世界」木島 俊介 中央公論社

ランブール兄弟の手になるベリー公の時祷書への憧れから見つけた本。大判の本の中にたくさんの中世写本からの画像が入っています。大変綺麗で見るだけの価値がある本ですが、採用されている写本すべてが気に入るかと言われるとかなり疑問?

私の好みから言ってしまうと必ずしも傑作ばかりが選ばれているわけではないような気がします。端的に言うと、好みでない作品もたくさん入っていてもったいない。ランブール兄弟の美しく且つ素晴らしい作品だけではなく、いろんな人の手によるものが混ざっているのでその分、私なら割り引いて評価します。

また、最後の方にまとめてある解説は、写本そのものについての説明として勉強になりますが、個々の作品に付けられている説明は全然足りなくて不満足。じっくり見てると値段(4800円)に見合っているのか微妙です。まして定価以上のお金を出してまでは欲しくないなあ~。個人的には定価の半額であれば買ってもいいレベル。

ベリー公の時祷書に限定したものの方がはるかに良かったかと、一見すると綺麗なだけにとっても惜しかった一冊でした。

美しき時祷書の世界―ヨーロッパ中世の四季(amazonリンク)

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ラベル:書評 中世 アート
posted by alice-room at 21:09| 埼玉 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 【書評 美術】 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Amazonをのぞいてきたら、プレミア価格の高さにビックリしました。
alice-roomさんの仰るとおりの本なら、1万円以上は高すぎますね。
でも、一度くらいは手にとって見てみたいと思いました。
我が侭を言わせて貰えば、「ベリー公のいとも豪華なる時祷書」を5千円ぐらいで出して欲しいものです。(笑)
Posted by lapis at 2006年12月13日 22:57
実は古書市場で探して買おうかと思っていたら、たまたま図書館で見つけて嬉しくて大喜びをしてしまいました。
確かに一度は見てみたい本かもしれません。でも、やっぱり高いです。プレミアム価格は単に絶版というだけでかなりぼったくりぽいかもしれません。
lapisさんのおっしゃるようにベリー公の時祷書なら、5千円で喜んで買うんですけどねぇ~。なかなか難しいものです、本当に。
Posted by alice-room at 2006年12月15日 18:25
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