私の好みから言ってしまうと必ずしも傑作ばかりが選ばれているわけではないような気がします。端的に言うと、好みでない作品もたくさん入っていてもったいない。ランブール兄弟の美しく且つ素晴らしい作品だけではなく、いろんな人の手によるものが混ざっているのでその分、私なら割り引いて評価します。
また、最後の方にまとめてある解説は、写本そのものについての説明として勉強になりますが、個々の作品に付けられている説明は全然足りなくて不満足。じっくり見てると値段(4800円)に見合っているのか微妙です。まして定価以上のお金を出してまでは欲しくないなあ~。個人的には定価の半額であれば買ってもいいレベル。
ベリー公の時祷書に限定したものの方がはるかに良かったかと、一見すると綺麗なだけにとっても惜しかった一冊でした。
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alice-roomさんの仰るとおりの本なら、1万円以上は高すぎますね。
でも、一度くらいは手にとって見てみたいと思いました。
我が侭を言わせて貰えば、「ベリー公のいとも豪華なる時祷書」を5千円ぐらいで出して欲しいものです。(笑)
確かに一度は見てみたい本かもしれません。でも、やっぱり高いです。プレミアム価格は単に絶版というだけでかなりぼったくりぽいかもしれません。
lapisさんのおっしゃるようにベリー公の時祷書なら、5千円で喜んで買うんですけどねぇ~。なかなか難しいものです、本当に。