【以下、Yahoo!ニュースより転載】昨日、ジーザス・クライスト・スーパースターを観たばっかりだったので、ふとこの記事を思い出したのですが・・・。
独身だったとされるイエス・キリストに「妻」がいた可能性を示す古文書が見つかったと9月に報じられ、キリスト教界に波紋を広げた。「イエスの結婚」はカトリック教会のタブーだけにローマ法王庁(バチカン)が反応したのは当然としても、専門家が相次いで疑問を呈し、真偽論争まで巻き起こすに至った。その背景は何か。【ローマ福島良典】
【文書についての詳細、問題のパピルスの画像入り記事】キリストに妻? 言及の古文書を発見(ナショナルジオグラフィックニュース)
問題の古文書を解読し、9月18日にローマで開かれた国際学会で発表したのは米ハーバード大神学大学院の歴史学者、カレン・キング教授。4世紀後半のものとされるパピルスの断片(縦約4センチ、横約8センチ)には、古代エジプトのコプト語で「イエスが彼ら(弟子たち)に言った。『私の妻は……』」(続きは断裂して不明)、さらに「彼女は私の弟子になれるだろう」との記載があった。
カトリックの伝統的な見解ではイエスは結婚しなかったとされる。キング教授はパピルスについて「イエスが結婚していたことを証明するものではない」と断りながらも、古文書が書かれた時代の信者の間で「イエスの結婚」が議論されていた証拠--と見る。
これに対して、バチカンは日刊機関紙オッセルバトーレ・ロマーノを通じて「パピルスは下手な偽造品」(ジョバンニ・マリア・ビアン編集長)と一蹴した。パピルスは遺跡発掘で見つかったのでなく、骨董(こっとう)品市場で入手されたとされ、そもそも本物ではないという主張だ。「(新約聖書の外典)『トマスによる福音書』の写本の切り張りだ」と指摘した英教授や、使われた字体から偽造説を唱える専門家もいる。
パピルスを本物と仮定した上で、「妻」の解釈に疑問を投げかける意見もある。学会を主宰したローマ大学史学部のアルベルト・カンプラニ教授(51)=キリスト教・教会史=もその一人。「イエスが『私の女性』と言う場合、自分に付き従い精神的なつながりを持つ人物のこと。パピルスの『妻』も象徴的な意味」と解釈する。イエスの言動を伝える福音書にイエスの結婚に関する記述はなく「当時、信者の間で話し合われたことはなかった」と結論付ける。
現代欧州の信者はどう思っているのか。ローマ中心部にあるサンタ・マリア・マッダレーナ教会。日曜礼拝を終えたイタリア人の元薬剤師、チンティ・ビートさん(65)は「イエス妻帯説はキリスト教世界にとってショック。でも、信じてはいない」と語った。
バチカンのサンピエトロ広場。ドイツから家族で巡礼に訪れた女子高生のハンナ・グレゴールさん(17)は「当時、男性は結婚するのが普通だったから、あり得るかも。でも、妻がいたかどうかは私の信仰には関係がない」といたって冷静だ。
イエス妻帯説は、なぜか米国発が目立つ。米国人のキング教授の「発見」を大々的に報じたのは米紙ニューヨーク・タイムズ。イエスが「マグダラのマリア」と結婚していたという設定の推理小説「ダ・ヴィンチ・コード」を著したのも米国人作家のダン・ブラウン氏だ。カンプラニ教授は、女性の地位に敏感な米国キリスト教会の事情が反映していると見る。「(教会における女性の地位の観点から)イエスと女性の関係は米国のキリスト教徒にとって最大の関心事」だからだ。
カトリック教会にとって女性の地位向上は課題だ。バチカンで10月に開かれた司教会議でベルギーのアンドレ・レオナール大司教は「信徒の3分の2を占める女性の多くが『差別されている』と感じている」と指摘し「女性が幸福と感じ、(教会で)認知されなければ新たな福音はない」と警鐘を鳴らした。
女性の権利保護への取り組み強化や司祭の独身制の見直しなど改革を迫られるバチカン。「イエスの妻」論争が浮き彫りにしたのは、現在のカトリック教会が抱える苦悩なのかもしれない。
ビスティス・ソフィアとかユダの福音書同様に、グノーシス系の福音書なら、普通の記述だと思うんだけど・・・なんだかね?
そもそもの元ネタは、やっぱりナショナル・ジオグラフィックらしいね。
ユダの福音書もあそこが大枚はたいて購入して、世界中に本と映像、売りまくってたしなあ~。
内容が無い本を・・・・(笑)。
まあ、元の記事でも探してみましょう。
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