2012年12月24日

「人事部は見ている。」楠木新 日本経済新聞出版社

部署の責任者として採用や評価の経験はあるけれど、人事部の所属になったことはないので漠然としてイメージしかなかったりする。

そもそもベンチャー企業の経験が多いので、総務が人事部を兼務していたりすることが多く、必要最小限度のコンパクトな機能しかなかったものなあ~。そんな感じで、どんな仕事をしているのか・・・という興味で読んでみました。

う~ん、読後の感想は上っ面なありきたりの説明に終始してる、ってとこでしょうか。

どっかで聞きかじったレベルの話を、ダラダラと冗長に書き連ね、どうしても企業毎にその内実の業務が全く異なることがあることを踏まえたゆえか、適当にアンケートや聞き取りで得た情報で補足するのですが、それがまた、内容を更に薄っぺらなものにしている。本音で具体的且つ、実際的な部分が書かれておらず、何の意味もありません。

就活の学生が読んで、へえ~っというレベルでまともに社会で働いてきた人達には、全く物足りない、というか、中身の無い本でした。読むだけ時間の無駄ですね。

巷に出回っているビジネス雑誌の特集記事の方が、はるかに読んでいて面白いです。
あちらの方が作り方が上手。

少なくとも人事に限らず、現場レベルでも本書の内容以上のことを要求されているのが現代の職場かと。古き良き時代の旧態以前の職場でのお話のように感じました。

ましてベンチャーなんて、こんなのんびりしてたら、たちまちつぶれますって(苦笑)。
本書も読むだけ時間の無駄でした。

職場の中堅として働いている友人達との雑談の方が、よほど役に立ちます(キリッと!)。
【目次】
第1章 人事部は何をやっているのか
第2章 考課と異動の不満の矛先
第3章 社員の「情報」を集めるルール
第4章 人事部員が見た出世の構造
第5章 正義の味方はしっぺ返しを受ける
第6章 曲がり角に立つ人事部
第7章 社員の人生は社員が決める
人事部は見ている。 (日経プレミアシリーズ)(amazonリンク)
posted by alice-room at 19:47| Comment(0) | TrackBack(1) | 【書評 実用・ビジネスB】 | 更新情報をチェックする
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伝統的日本企業の人事評価:人事部は見ている。
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Weblog: 本読みの記録
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