2012年12月31日

「銀行員のための統合リスク管理入門」統合リスク管理研究会 金融財政事情研究会

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ちょっと急遽、この手の知識が必要になったので読み出しました。
そもそも、どんな知識が必要かさえ見定めが怪しいのだけれど、まずは着手しつつ、軌道修正するのが吉かと。

勉強の為なんで、まずは目次を作成して全体像を頭に入れてから、読み進め中。
明日には読了できそう。

頁数も少なく、情報量も少ないが、結構要領良くまとまっている感じがします。
入門書としてはいい感じかも?

個々の計量化手法についての説明は、一応、ちゃんと知っているので全く物足りないですが、あくまでも入門書としての視点からみると、いいんじゃないでしょうか?

私の場合、ほお~用語を良く知らなかったので、説明を読みつつ、あの事を指しているのかあ~とか、あくまでも建前論で実際には、蓄積されたデータやパラメーター等、どうやってんだろうと半ば疑いながら、懐疑的に読み進めてます。

面接あった時に、留意点として指摘しつつ、質問したいところですね。
自分の関心のある方向に話を持っていって、自分の土俵で戦えれば、勝機も生まれるってもんです♪

さて、明日の午前中に読み終えて、午後からはファイナンスに行くか、統計とかに行くかな?

溜まっている洋書も読みたいんだけど、時間ないだろうなあ~。
最低1冊はこの休みに読みたいんだけどね、趣味の本も。
【目次】
序章 金融機関とリスクー歴史と背景ー
1.わが国金融システムの歴史とリスクの関係
 1)戦後復興・高度成長期
 2)バブル経済紀
 3)バブル崩壊~金融ビッグバン期
2.日本版金融ビッグバンによる金融システムの改革
1)商品・業務の自由化
 2)組織形態の自由化・多様化
 3)金融機関経営の透明性の向上
 4)金融監督行政の変化
 5)預金者・利用者等の保護
 6)その他
3.ビッグバン後の世界
 ー本格的なリスク管理経営の始まり

Ⅰ統合リスク管理
1.統合リスク管理とは
 1)統合リスク管理の概念
 2)統合リスク管理の定義
2.統合リスク管理が求められる背景
 1)リスクの多様化・複雑化
 2)銀行経営の不安定化ー健全性・収益性・効率性への要請
 3)金融機関の事業の再構築ー選択と集中の実現
 4)銀行監督上の要請
 5)計量化技術の向上
3.統合リスク管理体制構築の意義
4.統合リスク管理の枠組み
 1)管理の対象となるリスク
 2)各リスクの計量化ーVaRの活用
 3)健全性の確保ーエコノミックキャピタルの把握
 4)収益性・効率性の向上ーリスク調整後収益指標の活用
 5)資本の配賦
 6)組織体制等の整備
5.現状と課題
 1)リスク管理に関する基礎的なインフラ整備
 ①自己査定・内部格付の正確な実施
 ②資産・負債の価値の正確な把握
 ③精緻なコスト計算の実施
 ④資金収益計算の高度化
 2)その他リスクへの対応
 3)システム対応
 4)銀行監督行政との調和
 5)銀行経営陣のコミットメント

Ⅱ信用リスク管理
1.信用リスクとは
2.信用リスク管理の高度化が求められる背景
 1)国内経済環境の変化
 ①バブル期までの状況
 ②バブル崩壊~平成不況期の状況
 2)銀行監督行政等の変化
 ①金融検査マニュアルの導入
 ②オフサイトモニタリングの実施
 ③BIS規制の見直しの動き
 3)金融工学・技術の発展
3.信用リスク管理体制高度化の意義
4.信用リスク管理の枠組み
 1)計量化の要素
 ①信用エクスポージャー
 ②デフォルト率とクレジットイベント
 ③ロス率(または回収率)
 ④集中・分散度
 ⑤相関度
 2)信用リスクの計量化
 ①個別与信案件ベースの計量化
 ②信用ポートフォリオベースの計量化 
 3)計量化された信用リスクの管理
 ①期待損失への対応
 ②最大損失(非期待損失)への対応
 ③さらなるリスクへの対応
5.現状と課題
 1)信用リスクの認識・測定
 ①取引履歴データの蓄積・分析
 ②信用リスク計量化モデルの精緻化
 2)信用リスクのコントロール
 ①融資業務プロセスの革新
 ②新たな信用リスクコントロール手法の活用
 ③銀行監督関連諸制度との関係
 3)内部管理体制の整備
 ①取締役の認識および取締役会の役割
 ②管理者の認識および役割
 ③リスクの認識と評価
 ④審査管理
 ⑤与信管理

Ⅲ市場リスク管理
1.市場リスクとは
 1)定義
 ①金利リスク
 ②価格変動リスク
 ③為替リスク
 2)認識対象
2.市場リスク管理の高度化が求められる背景
 1)これまでの状況
 ①市場リスク関連諸規制の導入
 ②銀行による自主的な取組み
 2)市場リスク管理高度化を促す環境変化
 ①金融商品時価会計の導入
 ②市場における金利動向
 ③銀行監督上の要請
 ④金融工学、IT技術の発展
3.市場リスク管理の高度化の意義
4.市場リスク管理の枠組み
 1)代表的な計測手法
 ①期間損益分析
 ②現在価値分析
 2)市場リスク管理の実務
 ①トレーディング勘定における市場リスク管理
 ②バンキング勘定における市場リスク管理
5.今後の課題
 1)トレーディング勘定における課題
 ①実質的な内部管理体制の確立
 ②適切なリスクテイクを通じた収益機会の拡大
 2)バンキング勘定における課題
 ①リスク管理に関する基本的な考え方
 ②統一的なリスクの把握
 ③技術的な問題点ー預貸取引に係る金利リスク

Ⅳオペレーショナルリスク管理
1.オペレーショナルリスクとは
 1)オペレーショナルリスクの定義
 ①事務リスク・システムリスクとしての狭義のオペレーショナルリスク
 ②「その他のリスク」としての広義のオペレーショナルリスク
 ③計量管理が可能なものとしてのオペレーショナルリスク
 2)オペレーショナルリスクの特徴
 ①パターンが複雑
 ②発現形態が多様
 ③存在的インパクトが甚大
 ④計量化が困難
2.オペレーショナルリスク管理の高度化が求められる背景
 1)BIS規制見直しの動き
 2)金融取引の高度化・複雑化
 3)制度・法律の変更
 4)オペレーショナルリスクの影響の増加
 5)ローコストオペレーション化等の進展
 6)企業不祥事の教訓
3.オペレーショナルリスク管理体制高度化の意義
 1)オペレーショナルリスクに関するこれまでの認識
 2)オペレーショナルリスク計量化の意義
4.オペレーショナルリスク管理の枠組み
 1)基本的なアプローチ
 2)リスクの洗出し
 ①オペレーショナルリスク損失データの収集
 ②リスクシナリオの作成
 3)リスクの計量化
 ①統計的アプローチ(統計的計測手法)
 ②シナリオアプローチ(シナリオ分析手法)
 ③リスク計量化結果の事後検証
 4)リスク管理方針の決定、対策の実施
 5)組織体制の整備
5.現状と課題
 1)新BIS規制への対応
 2)内部データの整備
 ①全行的な協力体制の構築
 ②業界全体の取組みとの整合性の確保
 3)リスク計量化手法の高度化
 4)保険加入によるオペレーショナルリスクの削減

ⅤBIS規制
1.BIS規制とは
2.BIS規制の見直しと銀行のリスク管理
3.新BIS規制案の内容
 1)全体の構成
 2)第一の柱:最低所要自己資本
 ①所要自己資本の水準等
 ②信用リスクー標準的手法
 ③信用リスクー内部的格付手法
 ④オペレーショナルリスク
 3)第二の柱:監督上の検証プロセス
 ①全般的な検証プロセス
 ②バンキング勘定の金利リスク
 4)第三の柱:市場規律

おわりに
<付録>日本銀行「金融機関における統合的なリスク管理」
銀行員のための統合リスク管理入門(amazonリンク)
posted by alice-room at 00:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 実用・ビジネスB】 | 更新情報をチェックする
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