
非常に独特な文章となっています。
皮肉のスパイスが効いているので、一瞬、イギリスの本?かと思ったりするのですが、どっかで見た文章と思っていたら、日本の訳者とイタリアの訳者が共に、「薔薇の名前」の解説本書いてたりするので、それで既視感が・・・・!
まあ、そういうのは別にしてもかなりクセのある文章となっています。
各哲学者の一面を鋭く切り取って、評していると思うのですが、取り上げている人数に比して、あまりにも割かれている頁数が少ない。
そもそも取り上げられている人物を知っていて読むなら、うむ、確かにと思えなくもないのですが、そもそも全く知らなかったら・・・正直お話になりません。
本書だけでは何にも分からないし、なんの説明にもなりません。
とにかくいろんな意味で足りない。
読み易くて、ちょっとそそられる内容もあるけど、わざわざ読むほどのものではないです。
正統派の哲学史の本ではないので、寄り道するのは時間の無駄かと。
別にこの方面の専門家でもないし、それほど興味があるわけでもないので。昨年、読了してて書評書く暇なかったので、一応、書いておく。
【目次】
ニコラウス・クサヌス
ロレンツォ・ヴァラ
マルシリオ・フィチーノ
ピコ・デラ・ミランドラ
ジローラモ・サヴォナローラ
レオナルド・ダ・ヴィンチ
ロレンツォ・イル・マニフィコ
ピエトロ・ポンポナッツィ
ロッテルダムのエラスムス
トーマス・モーア
ニコロ・マキャヴェリ
フランチェスコ・グイッチャルディーニ
マルチン・ルター
ウルリヒ・ツヴィングリ
ジャン・カルヴァン
ニコラウス・コペルニクス
ティコ・ブラーエとヨハンネス・ケプラー
医師と魔術師
ノストラダムス
ベルナルディーノ・テレジオ
ミシェル・ド・モンテーニュ
ジョルダーノ・ブルーノ
フランシスコ・サレスとルイス・デ・モリナ
フランシス・ベーコン
トンマーゾ・カンパネラ
ガリレオ・ガリレイ
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