2013年02月10日

「職場はなぜ壊れるのか」荒井 千暁 筑摩書房

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う~ん、まだうちのところは壊れてはいないと思うのだけれど・・・。

評価はどちらかと言えば、成果主義であると思うが、課題はあってもノルマにはなっていないし、成果が上がってもそれほどお給料が高くなるような企業でもないしね。

そもそもが、業界からすると給与水準低いし、出来てから歴史もないぽっと出の新興企業だしね。

ただ、驚くほど研修しないんだよねぇ~。
派遣のスタッフさんにもOJT以外あまりしていないけど、何よりも正社員の新人や中途社員に研修しないんだもんねぇ~。ベンチャー企業を複数経験しているけど、その中でも研修しない点では筆頭に近いくらい。

本書でも書かれているが、各自が自分の業務をこなすことで手一杯で部下や周囲への教育に注意を払う余裕が無い、教えるだけのスキルが無いってのもあるのでしょうが、会社として研修を業務内容に組み込む仕組みがないことに驚愕したりする。

今の日本企業がどっぷりつかって抜け出せなくなった『成果主義』という単語に代表される評価制度にすっかり踊らされ、評価すべき対象を誤ったまま、しかも不明瞭且つ恣意的な運用と相まって、すっかり上司も部下も何をすれば良いのか分からないまま、疲労して志半ばで倒れ、死屍累々の状態だったりする。

本書ではその状況を産業医という立場といくつかの事例(特殊な事例ではあるが、そこに至る直前のようなものは結構、身近で見聞きしたりするレベル)を元に、まず現在の職場が置かれている状況を説明している。

・・・・
以上、1ヶ月前に書いたままで放置していたので、もう続きはいっか。
途中だけど、ここまでで。
【目次】
1の章 成果主義・能力主義の原風景
2の章 旧来からある職場の人間関係
3の章 現代にみられる人間関係
4の章 派遣という労働体系のなかで
5の章 成果主義を検証する
6の章 職場の求心力を守れ
職場はなぜ壊れるのか―産業医が見た人間関係の病理 (ちくま新書)(amazonリンク)
posted by alice-room at 08:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 実用・ビジネスB】 | 更新情報をチェックする
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