2007年01月15日

「体系的に学び直す DVDのしくみ」神崎 洋治、西井 美鷹 日経BPソフトプレス

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AVIファイルからmpeg2に変換して家庭用DVDプレイヤーで見れるようにしていた時に、フリーツール(DivxToDVDやAVI Linker等々)を使っていたんですがなかなかうまくいかなくてこりゃもっとDVDのことを学びたいな、と思っていた時に見つけた本です。

技術屋さん向けのいきなりわけの分からない技術書でもなく、またあまりにも幼稚な入門書で使えんよコレってほど低レベルではなく、私にとってはちょうど良いレベルの入門書でした。

「体系的に~」とうたっているだけあって業界における標準化の歴史的経緯から順序良く説明され、個々の規格からその仕組み、更にはそれを支える技術的な解説など非常にバランスが良い一冊です。初心者が基本を押さえるにはうってつけかと思います。

勿論、分かっている人には技術的な説明が全然足りないかもしれませんが、ざっと仕組みをおおざっぱに捉えたり、普通の人がいろんなツールを使ってDVDというメディアを活用するには、ちょうどいいくらいではないでしょうか?

一通り全部を読破しましたが、細かい技術的なところで関心がないところ(または分からないところは)そのまま飛ばし読みしましたし、業界における歴史的な流れや個別の業界組織は正直どうでもいいのでほとんど目を通しただけです。

その代わり、自分がツールを使いこなすうえで重要なコーデックやリッピング、コピーカードなどは熟読しました。分かり易い説明でネットで検索して調べるよりお薦めです。これでバリバリDVDに焼きまくりましょう(笑)。

但し、本書全般に言えることですが2003年の本の為、今では陳腐化した内容が時々あり、今じゃそんなことないよ~。とかいう部分もあったりします。ですが、これは常に進歩していくデジタルの世界ではしょうがないですね。本書が出た時点では、これが最先端の状況だったのかもしれません。

それであっても基本は変わりません。本書で書かれているまさに基本的な内容は今も中心であり、これを理解しないと新しいことが分かりません。全然知らない人だったら、変な本よりもまずは本書がいいでしょう♪

私にはとっても役立ちました。DVDメディアを無駄なく効率的に使っていける自信がつきました(笑顔)。
【目次】
第1章 光ディスクとDVDの変遷
 1-1光ディスクの変遷
 1-2DVDの基礎知識
 1-3DVD-ROMのフォーマット
第2章 記録型DVDの規格と互換性
 2-1記録型DVDの変遷
 2-2DVD関連の組織
 2-3記録型DVDメディアと規格
 2-4記録型DVDをより理解するためのキーワード
第3章 DVDドライブ
 3-1DVDドライブの構造と技術
 3-2データ再生・記録の仕組み
第4章 動画技術とフォーマット
 4-1DVDの動画技術
 4-2DVDフォーマットの理解と活用
 4-3コピーガードとリッピング
体系的に学び直す DVDのしくみ 「体系的に学び直す」シリーズ(amazonリンク)
ラベル:DVD 書評
posted by alice-room at 21:58| 埼玉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 実用・ビジネスA】 | 更新情報をチェックする
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