2013年02月10日

「柳井正の希望を持とう」柳井正 朝日新聞出版

猛烈な仕事ぶりで有名なユニクロの創業者が雑誌に連載していたコラムをまとめたもの。
ソフトバンクの孫さんとユニクロの柳井さん、日本電産の永森さんというのは、有名ですよねぇ~。
そういえば、こないだ勝った永森さんの本、まだ読んでなかったっけ・・・。

本書は以前、小売業で働いていた私としては、よく上司のオーナーから言われていたことを思い出します。
やっぱり、共通する事柄って一定程度の普遍性はあるのかもしれませんね。

自分の経験の再確認として、いくつかメモ。

1)日常の仕事だけに埋没するな
会社の面談とかでも自己啓発は言われるが、こんなものは主体的に自分で進んでやらないとね。
「本当の成長を考えて、準備をしている人間にしか未来はやってこない。自分で取りに行く人にしか成功の果実は手に入らないのです。」
2)柳井式、悩みの解決法
「夜、寝る前に机の前に座り、頭の中を整理する。現状の問題点をすべて書き出す。解決できることに関しては解決までの工程表を作り、スケジュールを守って、作業に着手する。一方で解決できない個人的な悩み、過ぎ去った失敗だが、気にかかっていることもちゃんと書き出す。そして自分なりに悩みの正体を見つめる。書いていくと、問題点の場合は解決法が浮かんでくる。
・・・
解決できない、単なる不安は放っておく。
・・・
頭を使うのならば、自分自身の判断が通用する世界にすることだ。」
うちのオーナー社長もよくこれやっていた。部下の私も何度もこれやらされていたっけ。
あと、なりたい自分の理想像を強烈に意識し、イメージ化するトレーニングとかもね。
3)『プロフェッショナルマネージャー』(ハロルド・ジェーン。アルヴィン・モスコー プレジデント社)
『成功はゴミ箱の中に』(レイ・クロック、ロバート・アンダーソン プレジデント社)
4)「現実の延長線上をゴールにしてはいけない」と強調する。最終的な目標を明示して、その実現のための方法を規定し、組織全体で実行していくことが「ほんとうの経営」だと言っている。
5)1勝9敗ー失敗を糧にして成長する
「わかるとは身に沁みることです。自分で体験して、これが原理原則なんだと実感しない限り、その後の行動指針にはならない。私は失敗を「知った」のではなく、失敗を「わかった」ことはよかったと思っている。
大事なのは一度、失敗してもまた次の成功を目指すことだ。成功者とは失敗を重ね、それでいて楽観的に前進していく人のことだ。
・・・以前いたベンチャーでも売上の15%は新規事業や新ジャンルでの挑戦に当てろと言われていたし、常に新しい企画を要求されたものでした。事前にきちんと計画し、実施後、成功・失敗を問わず、検証し、その要因を見極めて、次につなげる。PDCAも同様だが、失敗であっても検証を通じて知見を増やし、次回の成功確率の向上につながる限りは問題無いと言ってたなあ~。
それ以上に問題なのは、そのプロセスサイクルの実施スピードで、そのスピードこそが経営的な成功と失敗を分ける要素と強く叩き込まれたことを思い出します。
6)数字を読める経営者になる方法
「プロフェッショナルマネージャー」には、こうある。「事実をチェックすること以上に重要な経営上の仕事はほとんどなかった。」
著者のハロルド・ジェニーン氏は、部下が報告してきた事実が「見せかけの事実」か、それとも「揺るがすことができない事実」かを嗅ぎ分けることが、正しい経営判断をするうえで非常に重要なことと指摘している。
・・・各項目の数字を時系列的に捉えることで、異常を未然に発見し、素早く対処できるし、その数字がおかしい場合、その背景的事実の洗い出し・調査を徹底的に行うか否か、その辺は管理職としての能力が如実にでてくるように思います。

有能な人ほど、出てきた数字、それ以上にその数字を支える背景的事実をきっちり確認しようとし、うわべの数字しか見ていない人はやっぱり何も理解していない、そういうことは散々、見てきたので個人的にも強く首肯する内容だったりしますね。

本書になんら目新しいことはないが、基本に忠実であることは強く感じられました!
と同時に、知っていても私は実際に最近、実行していなかったことがあることに気付かされました!

改めて、日々の自分の生活・仕事の中で着実に実行していきたいと思います。知っていてもやらなければ、それは意味がないのですから・・・・。

そうそう、本書読んでいて初めて知ったのですが、柳井さんはドラッガーファンみたいですね。「もしドラ」しか読んでいない私としては、改めてドラッガーの本を読む気持ちになりなした。
【目次】
第1章 自己変革を急げ
第2章 経済敗戦からの出発
第3章 私の修業時代
第4章 基礎的仕事力の身につけ方
第5章 自己変革の処方箋
第6章 希望を持とう
危機に際してのリーダーの役割―あとがきに代えて
柳井正の希望を持とう (朝日新書)(amazonリンク)

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posted by alice-room at 16:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 実用・ビジネスB】 | 更新情報をチェックする
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