2013年02月18日

「書物の狩人」ジョン・ヒル バートン 図書出版社

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高田馬場の古書店で見つけた本。ちょっと前に読んだ「書物への愛」の類書かなあ~と思い、購入して読んでみました。

結構、分厚い本です。定価も半端なく高い。
でもねぇ~、内容は正直それでも面白いと思えません。

前半の1部・2部まではまあ、なんとか書痴についての一般論なので、ある程度共感を持ち、独特の癖のある文章でも読んでいけるのですが・・・・。

後半は、もうイギリス限定のかなり特殊なカテゴリーの話なのでね。
単なる本好きや古書マニアでは、ちょっと内容についていけないかも? つ~か、特殊な関心のある人以外は全然面白くない。

単なる私の無知と好奇心の範囲の狭量さかもしれませんが、読んでいてもなんだかねぇ~。前半もダラダラしてましたが、後半はその苦痛な退屈さが増していきます。読んでていて、眠くてたまりません。

そうそう、本書、本文自体は半分で残り半分近くの分量を注釈が占めています。
丁寧っていやあ~丁寧ですが、正直、そちらまで読む気力も興味も持てませんでした。

本文のみ読んで、その辺はスルーしました。

前半は稀稿本やビブリオマニアに関する一般的な知識がいろいろ紹介されていますのでそこぐらいかな?
読んで価値あるのは。

フィロビブロンや黄金伝説とか、個人的に関心のあるのが記述されていたのでそこはまあ確認の意味も含めて読みました。でも、本書、手元に置いて置くべき本ではないなあ~。

だからこそ、古書価がかなり安いんでしょうね。私も本書は手放す予定です。
【目次】
第1部 猟書家のさが
第2部 その役割
第3部 ブック・クラブ
第4部 ブック・クラブの手がけた書物
書物の狩人 (ビブリオフィル叢書)(amazonリンク)

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posted by alice-room at 22:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 本】 | 更新情報をチェックする
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