
古書により田舎町を一躍有名にした人物の自叙伝。地元を愛する強い気持ちと反骨精神にはある種の魅力を確かに感じるものの、その反面、結構、反社会的で社会的なルールを破るその性格は、典型的なトラブルメーカーであることも如実に表している。
本好きが高じてと自分では言っているが、この人本当に本を読むのかなあ~というのも率直な疑問として感じる。まあ、本好きにもいろいろなタイプがいていいのだと思うが、私は絶対に付き合いたくないタイプですね。
本の話としては、どうなんでしょう?面白いところもあるけど、どちらかというと古書による「村おこし」「町おこし」関係がメインの主題になっている。メディアを利用して話題作りは上手だし、素晴らしい才能だとは思うが、人間としてはほとんど関心がないかも? 有名人でもなくても誇りを持って生きている人が好きだなあ~私は。
期待外れの一冊となりました。本に関する本で、面白いのってあんまりないんだよねぇ~(悲しい・・・)。私的には、本の国の王様というよりも裸の王様のように感じてしまった。
【目次】本の国の王様(amazonリンク)
「古書の町」誕生
仕入れ開始
わが一族
混乱の少年時代
ひきさかれた忠誠心
本探しの旅
さらに本を求めて
バカしかやらない仕事
激動の七〇年代
独立宣言
窮鼠、猫をかむ
田舎の再生
ライバル出現
三番目の妻ホープ
「開発」との闘い
フランスに「古書の村」
「古書の町」運動、世界に広がる
国王、病に倒れる
皇帝誕生