2007年02月12日

「日本絵巻大成7」小松 茂美 中央公論社

サブタイトルにあるように、餓鬼草紙、地獄草紙、病草紙、九相詩絵巻を扱った大判の画集タイプの本です。

今から30年前のものですので私が見た限りでは写真はイマイチでした。でも、内容はそこそこ充実しています。

地獄草紙とかって、何故か惹かれるんだよねぇ~。幼少時から、悪いことをしたら地獄に落ちると信じていたせいでしょうか? 別に親からそういった話を聞いたことはほとんど無かったにもかかわらず、小さな頃から本でそういった知識を得て勝手にそう思い込んでいたみたいです。我ながら変な子だなあ。

そんなせいか、今でも奈良国立博物館や京都国立博物館では必ずこの地獄絵図のようなものを喜々として(!)見てしまうのですが、今回のものは不鮮明なカラーにもかかわらず、楽しかったです。

餓鬼草紙や地獄草紙は普通なのですが、『病草紙』これ初めて見ました。様々な病気を取り扱っているのですが、実に面白い!! お化け屋敷で見るような、怪しい雰囲気が充満していて気色悪いのですが実に生々しいんですよ、これが!

アルビノもあれば、畸形を扱ったふたなりもあり、奇妙なことこのうえなし。変なものや変わったものが好きなキワモノ好きな方どうぞ!

そして九相詩絵巻ですが、これは九品相図のこと。人が死ぬまでに見せる死体の腐敗状況を九段階に分けて説明するもので、どんなに栄誉や金銭などを得ても死ねばこんなものだ、という現世へ執着心を諌めるものですが、まさに諸行無常で味わい深いものがあります。

とっても大きいので、これで写真が綺麗だったら言うこと無しなんですが・・・。新しいのでこういうのがあったらいいな。

日本絵巻大成〈7〉餓鬼草紙,地獄草紙,病草紙,九相詩絵巻(amazonリンク)

関連ブログ
「図説 地獄絵を読む」澁澤龍彦、宮次男 河出書房
ラベル:アート 絵巻 書評
posted by alice-room at 00:01| 埼玉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 美術】 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック