2007年02月12日

「文献調査法」毛利 和弘 日本図書館協会

bunken.jpg

最近、何冊か資料を探す為のリファレンスに関連する本を読んだが、役に立たない本がほとんどだった。書籍だけでなく、論文や雑誌の記事も含めて自分の知りたい資料・情報を調べる為の貴重なノウハウが詰まった本です。

市販されている書籍に限らず、非売品の各種調査報告書等や洋雑誌、洋書や戦前の出版物など、どういった文献をどのようにして調べればいいのか、具体的な例を示しながら、教えてくれていて実に重宝します。

紙ベースのリファレンスだけではなく、ネットを利用したものにも言及しており、本書の使い方次第で必要な資料を集める時間の大幅な節約ができ、是非とも学生時代にこれを教材にして講義でもして欲しかった!と痛切に思います。

こういってはなんだが、不勉強で使えない司書さんにアドバイスを頼むより、本書を見て自分で資料を検索した方がはるかに効率的で結果が出せます。

実際に、私も本書を活用していくつか探していた資料を効率よく見つけ出すことができました(満面の笑み)。

但し、本書で触れられていないが文献の検索方法としてamazonやgoogle(labのGoogle Scholar)とかも重要な情報源だと思う。それらは網羅的でない点など欠点もあるが、限定的でも結構使えるし、自分で購入する場合には、必須でしょう♪

更に言うなら本当に使う本で読むだけでなく、手元に置いておきたい場合。絶版本をいかにして探してそれを入手するか。そこまで言及してくれたら、もう言うこと無しですね。
国会図書館で借りたり、複写サービスを受ければ、とりあえずは読めるもののどうしても原本が欲しい場合があるからね。

基本的に満足すべき内容で、見つけたら即買うべき本ですが、問題もあります。活字のせいもあるが、それ以外にも本全体の編集が正直言って良くない。内容が良い本だけに、非常にもったいない。

目次もイマイチだが、それ以上にアレレ?って思うのが索引。勿論、ついてはいるのだけれど、頁の表示位置がぐちゃぐちゃ。単純にwordで打った文章をそのまま印刷したレベルでグーテンベルクのインキュナブラに負けてるよ、これは。かなりヒドイ。

即刻、印刷会社を変えて編集に手をかければ、本書は素晴らしいものになるのになあ~とつい、思ってしまったりする。でも、これは絶対に手元に置いておきたい本です! 
(なお、大目次の他に、頁を変えて詳細目次があり、良い点もあります。)

【補足】
続編で2006年に出たものがありました。内容は確認していませんが、そちらでネット上での検索は触れられているかも?
【目次】
1本の探し方
2雑誌記事の探し方
3新聞記事の探し方
4どのような種類の新聞・雑誌があるかを調べる、そしてその所蔵館は?
5人物から文献を探す
6人名情報の探し方
7事実・事項調査のための情報源―書誌以外のレファレンスツール
文献調査法―調査・レポート・論文作成必携(amazonリンク)

文献調査法―調査・レポート・論文作成必携(amazonリンク)
こちらが続編で2006年に出たもの。私もまだ読んでいません。

関連ブログ
「何でも見つかる 検索の極意」笠井 登志男 技術評論社
事前に本の中身をチェック Amazon.co.jp、書籍全文検索を開始
読みたいページだけを購入、Amazon.comが新サービスを計画
米Google,著作権を問われない書籍を「Google Print」で全文検索・閲覧可能に
大英図書館、シェークスピア作品の原本画像をネットで公開
大英図書館、アマゾンの書籍リストに希少本を掲載
グーグル、書籍のダウンロードサービスを計画か--ブログ界の反応


posted by alice-room at 14:11| 埼玉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 実用・ビジネスA】 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。